ポリタス

  • 視点

都知事選 原発の在り方、関心高く

  • 毎日新聞「えらぼーと」 (毎日新聞ボートマッチ東京都知事選版)
  • 2014年2月5日

ポリタスは今回の都知事選で毎日新聞社のボートマッチサービス「えらぼーと」と提携し、展開しています。今回は有権者が考える争点の傾向についての「えらぼーと」の分析結果をお届けします。


初出:えらぼーと:都知事選 原発の在り方、関心高く(毎日新聞社)

毎日新聞は東京都知事選に合わせ、インターネット上でボートマッチ「えらぼーと都知事選」のサービスを始めた( http://vote.mainichi.jp/ )。立候補の届け出が締め切られた23日午後5時にオープンしたところ、同日中に1万2049人が参加。15の設問から関心の高いものを三つ選んでもらうと、原発の在り方に関する問いを選んだ人が最も多かった(全体の33%)。

えらぼーとは、選挙を契機に政治について考えようという利用者参加型のサービス。都知事選候補者へのアンケートと同じ設問に答えることで、どの候補者と自分の考えが近いかを知ることができる。知事に求める資質など都政に関する設問のほか、東京五輪・パラリンピック、原発、ヘイトスピーチなど国全体にかかわる設問を合わせ15問を用意した。

関心の高い設問の選択では、「日本の原発の在り方」に次いで多かったのは「特定秘密保護法への賛否」で27%。「原発の再稼働は必要か」が26%、「都知事に必要な資質」と「五輪・パラリンピックに向けたインフラ整備」が各25%、などだった。

原発については、日本にとって原発の再稼働は必要だと思うか」との問いに49%が「思わない」、44%が「思う」と答えた。日本の原発の在り方では、「将来は廃止する」が42%で最も多く、「再稼働させず廃止する」27%、「数を減らして維持する」15%、「現在の50基を維持する」10%、「50基超の原発が必要」4%の順だった。

参加者には性別や年代、居住地(東京都か東京都以外か)、支持政党なども任意で聞いた。30代が29%、20代が24%、40代が21%と、この世代で7割を超えた。支持政党を答えた人では「自民」が16%で最多。「共産」5%、「民主」3%、「日本維新の会」と「みんなの党」が各2%などだった。居住エリア別による回答の差はあまりなかったが、原発問題への関心は東京都以外の参加者の方がやや高かった。

著者プロフィール

毎日新聞「えらぼーと」
まいにちしんぶん・えらぼーと

毎日新聞ボートマッチ東京都知事選版

毎日ボートマッチ「えらぼーと」は、あなたが東京都知事選挙の立候補者が回答したアンケートと同じ設問に答えることで、あなたと立候補者の政策に対する考え方の一致度を数値化して知ることができるサービスです。ボートマッチは英語のvote(投票)とmatch(一致する)を組み合わせた言葉です。オランダで生まれ、投票に役立てるツールとして主に欧州で普及しています。毎日新聞のボートマッチは過去、衆院選、参院選で5回の提供実績があり、今回6回目となる東京都知事選版は初の地方首長選挙版となります。

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