ポリタスは今回の都知事選で毎日新聞社のボートマッチサービス「えらぼーと」と提携し、展開しています。今回は有権者が考える争点の傾向についての「えらぼーと」の分析結果をお届けします。
初出:えらぼーと:都知事選 原発の在り方、関心高く(毎日新聞社)
毎日新聞は東京都知事選に合わせ、インターネット上でボートマッチ「えらぼーと都知事選」のサービスを始めた( http://vote.mainichi.jp/ )。立候補の届け出が締め切られた23日午後5時にオープンしたところ、同日中に1万2049人が参加。15の設問から関心の高いものを三つ選んでもらうと、原発の在り方に関する問いを選んだ人が最も多かった(全体の33%)。
えらぼーとは、選挙を契機に政治について考えようという利用者参加型のサービス。都知事選候補者へのアンケートと同じ設問に答えることで、どの候補者と自分の考えが近いかを知ることができる。知事に求める資質など都政に関する設問のほか、東京五輪・パラリンピック、原発、ヘイトスピーチなど国全体にかかわる設問を合わせ15問を用意した。
関心の高い設問の選択では、「日本の原発の在り方」に次いで多かったのは「特定秘密保護法への賛否」で27%。「原発の再稼働は必要か」が26%、「都知事に必要な資質」と「五輪・パラリンピックに向けたインフラ整備」が各25%、などだった。
原発については、日本にとって原発の再稼働は必要だと思うか」との問いに49%が「思わない」、44%が「思う」と答えた。日本の原発の在り方では、「将来は廃止する」が42%で最も多く、「再稼働させず廃止する」27%、「数を減らして維持する」15%、「現在の50基を維持する」10%、「50基超の原発が必要」4%の順だった。
参加者には性別や年代、居住地(東京都か東京都以外か)、支持政党なども任意で聞いた。30代が29%、20代が24%、40代が21%と、この世代で7割を超えた。支持政党を答えた人では「自民」が16%で最多。「共産」5%、「民主」3%、「日本維新の会」と「みんなの党」が各2%などだった。居住エリア別による回答の差はあまりなかったが、原発問題への関心は東京都以外の参加者の方がやや高かった。