ポリタス

  • 視点

家入かずま候補 第一声 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2014年1月30日
photo: [【東京都知事選2014】家入かずま氏 第一声 生中継 - 2014/01/23 10:45開始 - ニコニコ生放送](http://live.nicovideo.jp/watch/lv166772789)

1月23日に行われた第一声の書き起こしです。

ニコ生:http://live.nicovideo.jp/watch/lv166772789


――まず都知事選で訴えたいことをおっしゃってください。

家入:はい。訴えたいこと……。そうですね。ひと言で言うと。 さっきのお話と同じようなことでいいですか? そうですね、「居場所」を東京にどんどん作っていきたい。その「居場所」っていうのがキーワードになっています。僕の政策というか、選挙においては。居場所をどんどん東京に作っていく。「居場所」がキーワードで。

なぜかって言うと僕自身がその、中学……えー、ずっといじめられて引きこもりっていう長い間経験したってこともあるんですけど、やっぱ居場所がずっとなかった。生きていくなかで。その中で感じたことを今、僕はその、なんていうんですかね。まぁ、民間というか、国とか行政に頼らない形で居場所を作るというのを僕は今まで草の根でやってきたんですけども、やはりそれも限界があるなと。

だから、居場所を作るということを考えたときに、やっぱりどうしてもその先に政治だったり、国だったり、行政というものに関わる必要があるなというのを感じたので今回、出馬させていただきました。

――具体的に居場所づくりというのは?

家入:僕らがやってきたことで言うと、学校に馴染めず飛び出してしまった子たちや、就職したけども会社に馴染めずに飛び出した子とか、就活に違和感を感じて就活をしなかった子とか、いわゆる普通の道から外れてしまったような子たちを受け皿とする団体、もちろんいくつかあるんでしょうけど、そういった子たちの居場所がないというものを、僕ら、シェアハウスという形を使ってなんとかしようとしていて。そこにみんなで寄り添って暮らすことでひとりひとりの生活費というか、生活コストも下げることができますし、まぁ心が弱い子たちでもそうやって一緒に暮らしていくことで、新しいその生き方というか、例えば仕事を数人で新しい仕事を始めてみるとかそういったことをやったりしているんですよね。そういういわゆる普通の道というものからドロップアウトしちゃうような子たちの。

「子」というけど、別に年齢は関係なくて、若い子も含めて、年を。特にとりあえずこれから、本当に今回出馬されてるような方が、高齢者の方々でも本当に居場所がない人もいっぱいいると思うんで。会社にも居場所がない、家にも居場所がないという人たちもいっぱいいると思うんで……。あとは、老人の孤独死という問題もあると思うんですよ。やっぱり、これは少子高齢化もそうですけど、今後、解決を絶対していかなくては行かない問題ですし。

まぁ世界中見ても少子高齢化って、日本が世界の中で群を抜いてるわけじゃないですか。東京も同じ問題を抱えていくわけで、そこをどう解決していけばいいのか考えたときに、少子高齢化自体を解決できるかどうかはわからないけど、とりあえずどんどん孤独なおじいちゃんおばあちゃんが生まれていくっていうなかで、じゃあ一方そういう道から外れて居場所を失った子たちがいるんであれば、そこのおじいちゃんおばあちゃん、高齢者の方々と若い子たちの共存するような居場所っていうのを作っていくことができれば、それって全部解決するんじゃないかなと。そういう居場所を東京で作っていけたらいいんじゃないか、東京で作ることが、結果地方のモデルにもなると思うし。ひいてはそれが、世界の先進国への、日本が発信できるアピールになるんじゃないかなと思っています。

――1番訴えたいことはその居場所づくりということでしょうか。

家入:そうですね、はい。

――東京はほかにもオリンピックですとか原発、あるいは財政、様々な問題がありますが、居場所づくり以外での政策的な部分というのは?

家入:そうですね、まぁこれは今回選挙を通じていろいろやっていきたいことなんですけど、従来の選挙じゃない戦い方を僕はしたいなと思っていまして。インターネットというものがありますので、僕は元々インターネットの人間なんですけども。インターネットを使って、例えば原発についても、じゃあマルかバツかですぐラベリングをして、それでこう、分類しようとするじゃないですか。でも、従来、本当に大事なことというのはその間にあると思うんですよね。俺は脱原発だ、俺は原発推進だっていう、それだけでただレッテルを貼って、判断するんじゃなくて、「じゃあなんで原発いいと思うの?」「じゃあ何で原発悪いと思うの?」というのをネットを使ってみんなからどんどん意見を吸い上げていきたい。吸い上げるなかで、ひとりひとりがその問題を身近に感じるということが僕はすごく重要だと思っているんですよ。

だから、それは原発も同じだしオリンピックも同じですよ。もちろん僕はオリンピックは超いいことだと思うんですけども、じゃあその、オリンピックに合わせて海外から来られる方々に対して、どういったものを、どんどん民間、ひとりひとりが自分、当事者意識を持つなかで何をアピールしていくべきなのかとか、どんなオリンピックにしたいのかっていう、一つひとつの小さな問いを、都民とか国民がみんなひとりひとりが自分ごとのように持つことができれば、それってすごく素晴らしいことじゃないですか。だから、そういったものを選挙期間・選挙を通じて、まぁソーシャルだったり、インターネットの力を使ってどんどん意見を吸い上げていって、それをひとつひとつ政策に落としこむってことをやっていきたいなと思っています。新しい戦い方ができたらいいなと。

――その選択はどの問題でもまとめるんでしょうか?

家入:そうですね、最終的にまとめて、これが要するに俺らの民意というか、これがその民意だってことをかたちにして、バーンと出したいなっていうふうに思っています。

――投票日の前日とかに集めていく感じですか?

家入:それだとギリギリすぎると思うんですけど、まぁでも終盤にむけてどんどん作り上げていく感じになると思います。だから今までだと、今までの戦い方って結局、例えば街頭演説とかも、政治家の人が上からこう、俺はこうだ、俺はこう思う、ということをガッと言って、押し付けるように言ってきますけども、そうじゃないと僕は思うんですよ、新しい時代は。やっぱり一人ひとりが考えて、示唆をもって、それをどんどん政治に反映させていくというのがこれからの政治だと思うし、戦い方だと思う。それができる場所が東京であれば、それって世界から見てもかっこいい都市になる気がしています。

――2つ質問があります。ひとつは日本の高齢者の1割が東京に住んでいて、これから更に高齢化社会が進む。ご自身でもおっしゃっていましたけども、インターネット使わない層というのは、そういう意味でかなり多いというのが東京で、今言っていた意見を吸い上げていくような方向であったりとか、逆にそういったことを当選するためにインターネットをどう、そういった世代にも届けていくのか。あともうひとつは、世代に関係なく前回の参議院選挙でもネット選挙運動があまり投票行動に影響を与えなかったというような調査もありましたが、このあたりをですね、今回の東京都知事選挙ではどのように改善していきたいと思っているのか、この2点を。

家入:うーん、そうですね。1点目は何でしたっけ。ああ、ネットを使わない人たちを、どうしていくかってことですよね。逆に言うと、政治に限って言うと、今までそのネットを使わない世代の意見を反映しすぎていたと僕は思っているんですね。それによって、寄りすぎているし、相変わらず選ばれる政治家もそういった世代の人たちからの支持で選ばれるわけであって。若い人たちの民意が反映されていないと思うんですね。だから、そこはネットを使って若い子たちがまず動き出すということがすごく重要かなと思っていて。

その先に、もちろん僕はだからといってお年寄りとかネットリテラシーが低い人を切り捨てろって言っているわけではなくて。インターネットっていうのは逆にツールでしかないので。ツールを上手く使って、おじいさんおばあさんと若い子たちをどう接続していくかってことをこれから次考えていけばいいんじゃないかなと。そこを接続できるのが本当に行政や政治なんじゃないかなと僕は思うんですね。例えば最近よくあるので、おじいさんおばあさんが作っている作物があるんだけど、野菜とか果物とか作っていて、それをまた地元に住んでいる別の若い子たちがホームページを作ってネット配信をしてあげて、ネットでその果物とか野菜を売ってあげているとか、そういうことでインターネットを使ってつながって来てるんですよね、少しずつ。だからそういったものを使っていけば必ずしも断絶というものは埋まっていくんじゃないかなというふうに思います。

――もうひとつは、最終的にネット選挙運動というものが投票行動に浸透しているところまでは行っていないわけで、その参院選の結果を踏まえてどう戦っていくか。

家入:そうですね、なんだかんだネットを使うって言っても従来の戦い方に寄り過ぎてるというか、そこから脱することができないんですよね、きっとね。だから僕はもう思い切って、なんかネットのなかで戦っていくというのを一回やってみたいとすごく思います。あとは、まぁそうですね、これからだと思いますよ、本当に。いきなりは結果は出ないと思うので。それでじゃあネット選挙はダメだってあきらめるんじゃなくて、ネットのなかで、どう「祭り」を作っていくかってことが凄く重要だなって僕は思います、はい。

実は今ツイキャスという中継サービスを使って今僕がやっているのは、第一声というものを、何をしゃべっていいのか、そもそも政治家じゃないのでわからないので、とりあえずみんなから何を僕はしゃべったらいいのか、ということをコメントで募っています。ほんと、すいません、こんなんで。現時点で、300人・400人弱くらいの方々が見てくれていて。さっき始めたばかりなんですけど。こんな感じ、僕は常にこれから24時間やっていけたらいいなと。山本太郎さんもやっていたのかな、ちょっとわからないけど。そうやって、ツイキャスなりニコ生さんなりを使って、みんなとやりとりをしていくなかでどんどんどんどん政策のアップデートをしていくし、だから常に変わっていくわけです。僕の政策であったり。だから昨日までこう言ってたのに今日こう変わってるとか。それは従来の選挙や政治だと考えられないことだと思うんですけども。

やっぱりすぐにこう変わっていけることがこれからの時代すごく重要だと思うし。常に変化していく政治というか、政策っていうのはこれはこれでありなんじゃないの、言ったもののやらないよりは、時代時代に合わせて、時代の変化に合わせて変わっていける政治とか、変わっていける政治家。これがこれからの時代求められるんじゃないかなと思ったりします。それに1番適しているツールが、本当にインターネットだと思うし、それを使わない手もないと思うんですよね。何でこれをみんな使わないんだろうなあという疑問しかありません。

ハンガリーにインターネット民主党という政党があるんですね、皆さんご存知だと思うんですけども。ああいった、ネットを使って間接民主制を直接民主に、インターネットで補完していくという動きはすごく面白いと思っていて。まさに新しい民主主義の形だと僕は思うんですよね。なので、僕はそれを選挙にも使いたいし、そうやってみんなの意見を政治に反映していくっていう点においては僕はまったく間違ったことをしていると思っていないので、そういう戦い方ができたらなと。で、そういう政治が反映される東京にすることができれば、僕はそれはその東京ってすげえかっこいいと思うし、2.0っぽいし、サイバーだし、そういう東京は僕は住みたいなって思いました。第一声って、あと何言うんすかね。

みんなからコメント来てるんじゃないですかね。これ見ている方々にお願いなんですけども。まぁこういうことを東京でやって欲しいとか、こういう政策を打ちあげて欲しいとか、そういった意見があれば、是非コメントいただければ、読みあげたいと思います。

――ちょっとこっちに画面を見せていただけますか?

家入:はい。こんな感じでどんどんコメントが来てますね。これをほんとに随時やっていきたいなと。

――ポスターの掲示の番号とか、何番になられました?

家入:ポスターの掲示は、僕は寝坊して抽選に行けなかったので10番になりました。10番のところに僕のポスターが貼られるはずなんだけど。僕は今回、予算がないなかで戦っているのでポスターを煩悩の数だけしか印刷できない、108枚だけ印刷して、それをみんなで探そうキャンペーンというのをやろうかなと。全部コンプリートして、ツイッターに見つけるたびに写真をアップしてもらって、「ここにあったよ」とか。そういうのを共有してみんなで108カ所見つけることができればいいなあなんて。そういう従来の、やっぱ選挙のシステムとか、政治のシステムっていうものをハッキングしていけたらいいなあというふうに思っています。

――有権者の皆さんに直接呼びかけるとしたらどんなことを呼びかけていきますか。

家入:ニコ生のコメント怖いな、怒られそうだな。えーとそうですね、あの、僕が先ほどから何度も言ってるんですけども、例えば原発の問題に関しても、やれ反原発だ、やれ原発推進だとか、やれ左寄りだとか、やれネトウヨだとか、そういう極端な2つ、0か1かというようなラベルを貼って、それで判断をするという世の中になっていて。それはすごいあまりにも窮屈すぎると思うし、本当に大事なことは0と1の間に細かい小数点の範囲のなかに、いっぱいあると思うんですよね。

だから、じゃあなんで原発がダメなのかとか、何で自然エネルギーがいいのかとか、何でクラブで踊っちゃいけないのかとか。なんかいろんな問題ってきっといっぱいあって、そういった疑問を一つひとつ、自分の質問にしていくことがすごく重要なんじゃないかなと思っていて。その質問を戦わせたり、ネットで俺はこう思うよということを、つぶやくことすら空気を読めない行動だって怒られたりもするし。だからそういったタブーをどんどんぶち壊していって、そういったものをネットを使って、みんなが共有していくことができれば……。それを本当の意味での政治に反映することができれば、それが本当の民主主義だと思うし。

元々政治ってもっと身近にあったはずなんですよ。もっとここはこうなったら行きやすいのになとか、ちょっとここの道路壊れて歩きづらいなとか。わかんないけど。だからそういうシステムで、政治って今遠くの知らないおじさんが僕らのよくわからない言葉を使って発信していて。僕らにあんまり関係ないし、っていう立ち位置をとっちゃうのもそれはわかるじゃないですか。今の政治っていうものを見ていると。だったらそれをひとつひとつ質問をみんなで作っていって、それを戦わせることで少しずつ政治ってものを僕らのものにしていけばいいんじゃないかなというふうに思っていますけど。

――質問きてますか?

家入:あの、質問なんか、もしよければ見てる方々とかあれば、ぜひ。ハッシュタグは、とりあえずひらがなで「#ぼくらの政策」っていうふうにやってますけども。政策も、どんどんどんどんこのツイッターなりインターネットを使ってどんどんアップデートしていくというのが重要だと思うので、有権者の人たちから僕の政策に対してもっとこうしたら、とか、そういうものもどんどん反映していけば、それこそ選挙が身近に感じられて、だったら俺行ってみようかなと思えると思うんですよね。それがすごく重要なんじゃないですかね。やたら上から選挙行こうと言ってもそんなの行くわけなくて。やっぱ、人間そのメリットを感じないものにはそうそうね、動かないものですから。

だからやっぱり若い子たちが政治、選挙に行かないというのはそれなりに理由があって。そんなの「俺ら行っても何も変わらないじゃん」と思っているからなんですよ。そこに絶望を感じているからですよ。だからその絶望を、どう希望に変えていくかってことを、今までの政治家は怠っていたと思うし、そういった子たちを見捨ててきてたんじゃないかなあと。そのしっぺ返しというか蹴っつけが、今に至っていると思うので、僕はそういった子たちの声を、一つ一つでいいから口下手でもいいし、僕も口下手だし、そういう子たちの声を一つひとつ聞いて、別にそれをすべて吸い上げられるわけじゃないと思うけども、こうやって聞いてくれる人がいるんだとか、こうやって聞いてもらってそれが反映されることもあるんだとかってことを実感として持つことができれば、みんな選挙に行くと思うんですよね、普通に。普通に行くと思うんですよ。20代も30代も。だから、なんだろう。何の話でしたっけね。だからそういうことやっていきたい。えー、これいつまでやるんですかね。第一声って普通何分くらいやるんですか。

――まぁ大体10分くらいですね。そろそろ政策とかありますか。

家入:そうなんですか。でもこれ街頭でやったら面白いですね。歩いてる人たちじゃなくてずっと画面に向かってしゃべってるという。

会場:(笑)

家入:それも面白いっすよね。うん。

――なんか面白い意見きてますか? 質問出してそれに答えてもらうというのはどうですか。で、みんなに答えをもらうってのは。

家入:ああなるほど。どんな質問がいいかな。うーん。

スタッフ:ダンスどうですか。ダンス法……。

家入:でもきっとみんなインターネット大好きで、クラブとか行かない人たちなんだよね(笑)。実は。だからね、うーん。でも今後、国のその規制ってどんどん強くなっていきますよね。それはシェアハウスも同じですけど。表現の自由もそうですし。どんどんそういったものはどんどん強く規制していくと思うんですよ。だからそれはね、よろしくないと僕は本当に思います。日本という国はどんどんやっぱり弱くなっていけば行くほど、そういう規制は政治として強めていくというのは当然だと思うし。

スタッフ:あと、会場にいる方もファンの方も来ていらっしゃってるんで、会場の方からも質問なりなんなり。

家入:聞きたいことがあればなんなり。

――原発のことを聞きたいんですが、脱原発ということだったんですが、即時とか、その、具体的にはなにかお考えなんですか?

家入:逆に原発に関してどう思っていますか?

――もう電気は足りているのかなと思って。もういらないと思っているんです、私は。なんかそういう、人を応援したいんですけど。家入さんはどういうふうにお考えなのかなと。

家入:原発をすぐなくした方がいい、っていうことですか。

――そうです、できるんじゃないかなと。

家入:うーん。僕は、僕自身の気持ちで言うと、脱原発ではあるんだけども、やはりそこには、昨日の記者会見でも言ったんですけど、まぁ根っこのところから考える必要があると思うんですよ。やっぱり原発というものに依存して生きてきた僕らがいたわけじゃないですか。それってほかのことも一緒で、原発もそうだし国というものにも僕ら依存して生きてきたし、そういうのがいざダメになったときに大慌てするというのはそれは僕ちょっと違うなと思ってるんですよ。だから原発に依存しない形をまず作るのが先決で。原発をすぐなくすからどうこうとかそういう話ではなくて。原発の依存をどうやって減らしていけばいいのかなっていうことを考えるのが重要かなって思っていますね。だから原発をすぐやめる人に投票するとか、まあひとりひとりのあれがあるからいいんですけど、そうじゃなくてじゃあ原発をなくしていくためにはどうしていったらいいかなとか、もっとそういったところを僕は話したい、話し合いたい。

――例えば今迫っている再稼働はどうなのかなとか。

家入:あ、僕ごめんなさい、わからないんですけど、今停まってますよね? これってどうやって?

――これは火力です。

家入:そのためにきっとすごい量のあれば、代替の火力が使われているんですよね。それでよりCO2が出るということもあるんですよね、きっと、ね。だから、そこをじゃあ、同じ問題がずっと出てくると思うんですよね。だから原発を、代替したらいいという話じゃなくて。

僕が思うのは、例えば、実現可能かどうかもわからないですけど、一つの家庭に1個、自家発電を作るのか、小さな自治体の単位で発電をして、自分たちの電気は自分たちで賄おうぜ、という、そういう取り組みをもしやっていくんだったら、そこに税金を投じるというのもひとつだと僕は思うし。そういう大きなものに依存するということをまずやめるというものをどう作っていくかというか。そこに対しての施策みたいのは僕は考えていきたいなあというか。なんか答えになっているようななっていないような感じで申し訳ないんだけど。すいません。

――今の日本の教育だとディスカッションがなくて、自分の考えを持っている人がいなかったり、持っていても周りと言えなかったりするということがあって。最近の若い人は結構言えないことが多い。周りの人にいろんな。そういう空気に流される世の中だから、そういうのを話し合い、いろんな人の意見を取り入れてくれることでもっと自分の意見を考えたりとか、それを発信できる、話せるから、もっと良くなっていくんではないかと思ってすごく家入さんのことに興味を持って、来たんですけど。

家入:ありがとうございます。恥ずかしい。そうですね、意見をみんな持っていないのはたしかにその通りで。っていうか普通そうだと思うんですよね、意見なんてないですよ、普通の人に。意見じゃなくて何でこうなんだろうという質問を持つということがすごく大事で。何でこうなんだろうなと、ふと思ったことが、ふと考えていったり。それをなんでこうなんだろうねということで、話を聞いていくことでそれが意見になっていくと僕は思うので。

誰しもがみんな意見を持つべきだとか、発するべきだというのはなかなか難しい話があると思うんだけど、そうじゃなくてなんか本当に自分ごとでもいいから、自分の身の回りにある質問とか、小さい質問、なんでもっと、さっきで言うとなんかこんな空気ができちゃうんだろうなあとか、何で学校でこんなに生きづらいんだろうなあとか、そういう小さな質問をひとつひとつもっと自分のなかでも考えて、ほかの人とも意見を交わしてみると、そこから意見って生まれてくると思うんですよね。だからわからないときにちゃんとわからないと言うとか、そういうことはすごく大事かなあと思ったり。

――メッセージをいただきたいなと思うんですけど、例えば選挙ってなるとマスコミや政治家の方、皆さん、有権者の方有権者の方とおっしゃるじゃないですか。では、いわゆる有権者ではない、未成年の方に対する都知事選出馬の立場で何かメッセージがあれば。これからの未来を作っていく彼らに対して。

家入:あー。そうですね。やっぱり選挙というところを考えたときに、まず面倒くさいのは10代、もちろん選挙権ないですし、10代がその……発言をすることすら、けっこう公職選挙法で規制されていたりとか、手伝うこともダメとかね。そこは法律っていうものがあるんでなんともあれですが、そういったところから変えていかなきゃいけないんじゃないのと僕は思うし。政治に興味を持つ10代って凄く増えている印象があるんです。政治や選挙も含めて。だから、僕の知り合いの男の子、若い子も10代の模擬選挙っていうサイトやってたりするし、そういった子たちが出てきてるんだから、なんかもう僕が思うのはいっそのこと20歳からじゃなくて18くらいから選挙、そういうこと言ってる人たちもいるんだろうし。全世界的に見てもそれが割と流れなんですよね、きっと。だから、もう10代から選挙参加できてもいいと思うし、何なら16くらいからとかでもいいと思うんですよ。そういうときから(政治のことを)考えて。

特に10代がもし選挙やるとすごく投票率が高いらしいんだけど、それはなぜかというと、親と一緒に暮らしているからなんですよね。20歳越えて、やっぱ一人暮らしを始めるとどうしても、日々の生活とか仕事とか学校とかで、選挙のこと忘れてしまったりとか、無関心になってしまう。だけど10代は家に親と同居していて、そのなかで親も行くから連れられていくというケースがあるらしいんです。だから10代は選挙やると投票率が高い。だから10代の民意というのをもっと吸い上げるような仕組みって、インターネットで僕が政策を集めるっていうなかでそのなかに10代の子たちが発言する、それは多分オッケーだと思うので。ですよね? うん。

ただやっぱり周囲にやっちゃいけない法律みたいなのがあって、そこはまず守らないと本当にうっかりしたことになっちゃうし。だから、まぁ本当に自信を持ってまず自わかこういう日本、こういう東京をつくりたい、こういう日本にしたいとかこういう政治を求めているということをまず10代の子でもガンガン発信していくということがその法改正とかにつながっていくんじゃないかなと思います。なのでがんばってください。

――他の立候補で気になる候補者っていますか。主要の4人とか。

家入:主要の4人って、何言ってるかよくわかんないからなあ。言葉が難しいですよね。僕は頭が悪いので何言ってるか本当にわからないんだけど。まぁいいことも言っているのかな。あんまり気になる……気になる、気になる……。うーん。気にならない。気になる。気にならない。うーん。そうですね。こういうときポンと出てくるものなんですかね、やっぱライバルとかそういうの設定するんですかね。僕本当に全然なんかわからなくて、さっきマックさんと握手してきたんですけど(笑)。僕、ファンですとか言っちゃって。これ、違うだろと思ったんだけど。ちゃんとスマイル! ってやってもらいましたね。おもてなスマイル、やってもらいましたね。

スタッフ:しかも昨日堀江さんと記者会見したのを。

家入:あ、ちょっと悔しがってましたね。元々堀江さんに街頭で応援してもらう予定だったらしく。僕が記者会見でとっちゃったから。がっかりしてましたけど。

スタッフ:じゃあとりあえずこんなところで。また随時街を歩きながらどんどんつぶやいて行ったり。

家入:ああ、そうですね、こんな感じで場所を変えながらツイキャスをやり続けて夜は夜で、寝てるところも放送しようかなと思ってるんですけど。

スタッフ:あの、電波少年のなすびみたいな。

家入:そうですね。あんまり家から出たくないですね(笑)。はい、そんな感じで。第一声。第二声はまたお楽しみに。第二声とか言わないですかね。

スタッフ:とりあえずこんなところで。

家入一真:ありがとうございました。TV局の皆さんもやりづらかったと思います。すみません。ありがとうございます。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

広告