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都知事選、突如現れた若者の選択肢

  • 堀江貴文 (SNS株式会社ファウンダー)
  • 2014年1月27日

今回の都知事選、なんだから爺さんたちばっかりで正直つまんねーなーと思っていた。私自身も複数人から出てみない?って言われたくらいの人材不足感満載。それくらい特に若い層の選択肢がなかった。

しかし家入一真君がツイッターで1000RTされたら立候補するって宣言して、彼こそ適任だと思い応援することを決めた。

上場企業の経営者だった人物で最新のネット事情にも詳しいし、なにより彼自身が弱者の気持ちも分かる人間だ。彼自身はとてもいい加減なところもあるのだけど、逆にそれが周りに助けてあげなきゃと思わせるポイントになっていて実際彼の周りには有能な人が多い。今回の選挙戦略でもそれが役に立ってくるだろう。ネット中心の選挙になるがもしかすると若年層の支持を集めて投票率アップに貢献するだけでなく、ひょっとしたらひょっとするかもしれない。

細川氏は今更という感じもするが、彼自身というよりも周りの人達に実務を任せてということができれば期待はできないことはない。

舛添さんも有能な人だとは思うが、いかんせん政治の世界に長くいすぎた気もするし、やはり感覚があまり新しくない気がする。

マック赤坂を始めとする常連さんたちは、相変わらず今回も常連さんで泡沫候補のままなのではないだろうか。まあ、選挙に出ることで知名度アップして商売には役立っているのだろうけど。

脱原発派の象徴の宇都宮氏に関しては、たまたま知り合った女性弁護士に「あの人嫌い」って言われてた。なんだか同業者に嫌われるタイプの人ってどうなんだろう? とはいえ、今回の選挙家入一真君の参戦で俄然面白くなってきた。何はともあれ投票率が上がることは間違いないのではないか。

前回の参院選から本格的にネットを活用した選挙が行われるようになったが、家入一真君の純粋にネットだけを活用した選挙というのはなかなかのインパクトがあるんじゃないかな、と思う。今回の立候補の効果で投票率が伸びた、特に若年層のという結果がでたら次回の大型選挙からネット活用の力の入れ方が変わるだろう。

しかし、今回細川護煕氏の応援団とされている小泉純一郎氏のツイッターアカウントが本物? 偽物? と混乱をきたし結局本物だったということになったけど、ソーシャルメディアは本人が発信してこそ効果が出るわけで、スタッフが代理で投稿するという形の活用はちょっとイマイチなんじゃないかなー、なんだかなーって思う。

候補者本人が本人の言葉で発信して交流することが大事である。

著者プロフィール

堀江貴文
ほりえ・たかふみ

SNS株式会社ファウンダー

1972年、福岡県生まれ。SNS株式会社ファウンダー。東京大学在学中、ライブド アの前身「オン・ザ・エッヂ」を設立。2004年に社名を「ライブドア」に変更、 旧近鉄バッファローズの買収を表明して脚光を浴びる。2005年、ニッポン放送 の筆頭株主となり、グループ会社のフジテレビと騒動に。2006年、証券取引法 違反の疑いで東京地検特捜部に逮捕され、2007年に懲役2年6月の実刑判決。 2011年、最高裁が上告を棄却。同年6月20日に収監。2013年3月27日に仮釈放。 2013年11月10日に刑期を満了し、現在は自身が手掛けるロケットエンジン開発 を中心に幅広い活躍をみせる。メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えな い話」の読者は1万6千人を越える。著書 『ゼロ』『刑務わず。』『ネットがつ ながらなかったので仕方なく本を1000冊読んで考えた』など。

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