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毎日ネットで都知事選の争点をチェック! ポリタス特集企画『「東京都知事選2014」を考える』を開始します

  • 津田大介 (ポリタス編集長)
  • 2014年1月25日

みなさんこんにちは。津田大介です。

ついに東京都知事選が告示されましたね。2月9日の投票日まで、日々激しい選挙戦が争われることになります。マスメディア的にも、ネット的にも今回の都知事選は久々に盛り上がる選挙になりそうな気配です。

東京都は非常に人口が多く、また知事の権限も強大なため、中央政界に対する影響力が非常に大きいと言われています。そこが単なる地方自治体の首長選と大きく異なるところであり、注目される所以なのでしょう。選挙結果いかんによっては、現政権の舵取りにも大きく影響を与えます。現政権に揺さぶりをかけたい小泉純一郎元首相が細川元首相を担いで立候補したのはそのような側面もある。つまり、都知事選は東京にお住まいでない方にとっても非常に重要な問題であるし、これから2年半(恐らく)国政選挙がないことを考えると、現政権に国民の意思を示す貴重な機会とも言えます。

さて、僕は昨年夏に行われた参院選で候補者の発言を分野ごとに抽出・串刺しして閲覧できるデータベースサイト「ポリタス」( http://politas.jp/ )を開設しました。オープンさせたのはいいのですが、正直、昨夏の時点では十分に選挙に使える情報源にすることはできなかったと思います。データを集めて分類する作業が普通に工数的に何百万円単位でかかってしまい、マネタイズの手段がない状況で続けるのがきつかったので、やむなく更新停止しました(改めて新聞社やテレビ局ってすごいですね……)。ただ、猪瀬元都知事の辞任によって状況は変わりました。知名度的にも高い候補者が多く出そろう都知事選は国民の政治への関心を高めるまたとない機会です。であれば、ポリタスで何もしないのはまずいだろうと思い、改めてシステムをバージョンアップさせ、都知事選に関する総合的な情報サイトとして「ポリタス」をリニューアルすることを決めました。

このサイトは本日より従来の候補者の発言データベースに加え、都知事選を巡る論点や注目の話題を毎日ブログ形式で記事として更新していきます。都知事選は論点も多く、都知事選を切り口にすることで、多くのテーマを語ることが可能です。そこで今回ポリタス・本メルマガ編集部は、多数の有識者に都知事選をテーマにした原稿を執筆していただくことにしました。毎日さまざまな有識者による原稿をまずは僕のメルマガ「メディアの現場」で毎日号外として先行配信し、後にポリタスのウェブサイトで公開していきます。多彩な顔ぶれによる興味深い原稿を毎日読めば都知事選を10倍楽しめるようになること請け合いです。都知事選に関する多様な論点を多くのネットユーザーが知ることでネット上の議論を活発化させ、都知事選そのものを盛り上げていきたいと思っています。

参院選と同じコンセプトの発言データベースについては1月末から2月頭に公開予定です。今回のポリタスは「読み物」と「データベース」の二段構えとなります。テレビや新聞とはひと味違う「選挙」の情報を楽しんでいただければ幸いです。

ちなみに僕の都知事選についてのスタンスですが、正直なところまだ誰に投票するかは決めていません。都知事選であるのに原発を争点化することについてはさまざまな意見があるでしょうが、僕個人は1つの原発の問題を考慮要素として候補者が打ち出すことは、電力の最大消費地である東京都民の意志を示す点において意味はあるんじゃないかと。もちろん脱原発だけが争点ではないので、そのほかの論点でも、どれだけ現実味と魅力ある提案をする候補がいるかということを投票の判断材料にしたいと思います。ただ、今のところどの候補者も待機児童問題やインフラ改修問題についてはあまり大きな差は見られないので、オリンピックで世界から注目されるタイミングに東京からのどんな文化発信をしていくのか(2010年の都条例改正問題であったように東京は表現規制の一番地でもある)、あるいはMIAUでやっている「都政におけるメディアに関する政策についてのアンケート」について各候補者がどんな考えを持っているのか、そのあたりを注視したいですね。

いずれにせよ告示されたこれからが都知事選の本番です。日本の今後の行く末を考えるうえでこの都知事選は大きな転換点になるかもしれません。本サイトの情報を読むことで、政治・選挙を身近な問題として考えるきっかけにしていただければ、サイト運営者としてこれ以上の幸いはございません。

とにもかくにも「祭」は始まりました。最後まで楽しんでいきましょう!

著者プロフィール

津田大介
つだ・だいすけ

ポリタス編集長

ジャーナリスト/メディア・アクティビスト。「ポリタス」編集長。1973年生まれ。東京都出身。早稲田大学社会科学部卒。大阪経済大学客員教授。京都造形芸術大学客員教授。テレ朝チャンネル2「津田大介 日本にプラス+」キャスター。 J-WAVE「JAM THE WORLD」月曜日ナビゲーター。一般社団法人インターネットユーザー協会(MIAU)代表理事。株式会社ナターシャCo-Founder。メディア、ジャーナリズム、IT・ネットサービス、コンテンツビジネス、著作権問題などを専門分野に執筆活動を行う。ソーシャルメディアを利用した新しいジャーナリズムをさまざまな形で実践。 世界経済フォーラム(ダボス会議)「ヤング・グローバル・リーダーズ2013」選出。主な著書に『ウェブで政治を動かす!』(朝日新書)、『動員の革命』(中公新書ラクレ)、『情報の呼吸法』(朝日出版社)、『Twitter社会論』(洋泉社新書)、『未来型サバイバル音楽論』(中公新書ラクレ)ほか。2011年9月より週刊有料メールマガジン「メディアの現場」を配信中。

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