ポリタスは今回の都知事選で毎日新聞社のボートマッチサービス「えらぼーと」と提携し、展開しています。今回は「えらぼーと」への有権者の回答の分析結果の中から、有権者が考える「ヘイトスピーチ」についての記事を転載します。
初出:えらぼーと:ヘイトスピーチ「やめるよう説得すべきだ」41%(毎日新聞社)
東京都知事選のボートマッチ「えらぼーと都知事選」( http://vote.mainichi.jp/ )は、都知事の政治的影響力や他の道府県の参加者を念頭に、都政以外のテーマも設問に加えている。在日韓国人に対するヘイトスピーチについて、27日までの参加者5万6201人の回答を集計したところ、41%が「やめるよう説得すべきだ」と回答。「問題ではない」は28%、「取り締まるべきだ」は24%だった。
一連のスピーチをどう捉えるかは年代によって異なった。「問題ではない」と答えた人は若い世代に多く(20歳未満31%、60代18%など)、「取り締まるべきだ」は年配の世代に多かった(20代21%、60代34%など)。どの世代も「やめるよう説得すべきだ」が最多だったが、若い世代はスピーチそのものを問題視せず、高齢世代は取り締まりによって排除すべきだと考える傾向があるようだった。
支持政党との関係を見ると、自民を支持すると答えた人の50%が「問題ではない」と答え、「やめるよう説得すべきだ」の32%、「取り締まるべきだ」の13%を大きく上回ったのが目立った。社民支持層は「取り締まるべきだ」が最も多かったが、それ以外は「説得すべきだ」が「問題ではない」「取り締まるべきだ」を上回った。
支持政党(支持政党なしを含む)を答えたのは全体の62%(38%は無回答)。そのうち、自民支持と答えたのは19%で他は2%以下だった。自民を支持するという人の回答が「問題ではない」の割合を押し上げた格好だ。