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鈴木たつお候補 街頭演説第一声 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2014年1月30日
photo: [【東京都知事選2014】鈴木たつお氏 街頭演説第一声 生中継 - 2014/01/23 10:15開始 - ニコニコ生放送](http://live.nicovideo.jp/watch/lv166169688)

1月23日にJR高円寺駅北口前で行われた街頭演説第一声の書き起こしです。

ニコ生:http://live.nicovideo.jp/watch/lv166169688

都知事選に立候補しました、弁護士の鈴木達夫です。本当の第一声です。ぜひとも聞いていただきたいと思います。私は1千万東京都民の声を、その怒りを、今の安倍政権の戦争政治を断ち切るために、支持を受けたいと思います。沖縄の名護のあの市長選の結果、すばらしい、本当に心打たれました。名護の方々の、札束で心を買い取るような、そういう安倍政権のやり口を完全に跳ね返したあの勇気に、私は感動しました。しかし、しかしですね、安倍政権はその直後から何をやったんですか。48時間も経たないうちに、選挙結果は選挙結果、国の方針はいささかも変えないということで、工事業者の選定に入って、辺野古の基地を、あの海を埋め立てようとしているじゃないですか。特定秘密保全法、強行採決しました。あんな法律は、全部の、みんなの声で封印されなければなりません。それと同様に、本当に今の安倍政権は、人々がどんなに声を上げようが、何を言おうが、まったく無視して憲法改悪と戦争に突き進んでいます。私は弁護士として憲法改悪を許すわけにはいきません。憲法改悪は戦争の道です。戦争が目の前に近づいています。この国会で集団的自衛権、自衛の名によって侵略戦争をやっていく。今まで、戦後一貫して国会でも、内閣の見解でも許されなかった、その集団的自衛権を認める閣議決定をこの国会で、そのような閣議決定をやるということまで言っています。どうやら安倍政権は今までの自民党政治とは違う。本気になって戦争に向かって突き進んでいる。私はそう今の状況を見ざるをえません。

その安倍政権の戦争政治のまた裏側では、日本の労働者、皆さんの労働条件。職場の条件、徹底的にこれを悪くしている。今皆さん、8時間労働制というのが守られている、そういう職場は皆さんの周りにありますか。 低賃金で、非常にひどい低賃金で、だから長い時間働かざるをえない。その長い時間っていうのも中途半端ではありません。過労死の基準と言われている、週6時間の残業。こんなものはもう完全にこえちゃっているんですね。100時間以上の残業、しかもそれがタダ働きの残業。過労死が今若者と、40代くらいまでの働く人たちに一挙に増えています。過労死。こんなにひどい、むごたらしいことはありません。この1番の元凶は、労働者派遣法にあります。私は労働者派遣法はただちに廃止しなければならないと思います。労働者派遣法は実は、国鉄分割民営化、20万人の国鉄労働者が首を切られました。200人が自殺に追い込まれました。あの中曽根政権がやった悪政のその頂点にあります。この、国鉄分割民営化と同じ時期に成立した労働者派遣法。これが今働く人たちの職場をめちゃめちゃにしています。地獄です。私はそのような労働者の状況、これが安倍政権の戦争に向かう政治の裏返しにある。みんな本当に、生きていくためにその権利を奪われている。国内でそのような権利を奪っておいて、今度は海外で戦争する。

なにも、米国にそそのかされているということだけではありません。ある場合には、米国に先んじても戦争をやる。例えば、このあいだの靖国神社の参拝問題、どうだったでしょうか。同盟国と言われている米国からまで、失望したと言われる。全世界から非難されることを覚悟の上で、重々承知の上で安部首相は靖国に参拝したんです。そういう、日本が本気になって戦争に向かう。とんでもないことです。戦争とはいったいなんなのですか。誰が利益を得るんですか。他国の人たちと殺し、殺される。そういう戦場に誰が喜んで行きますか。この中で1人でも喜んで戦争に行きたい、という方いますか。 戦争とはひと握りの、本当の1パーセント、1パーセントの支配者と大企業が、彼らの利益のために国民同士の憎悪をあおり、憎みあわせ、そして彼らの利益をはかるために行う、絶対に許されないことです。あの大戦で日本人310万人、アジアの人たち2千万人の命が失われました。私たちは2度と再び、こういうことを許してはならない。それが今の憲法に結集していると思います。私は、改憲と戦争に向かっての憲法改悪、さらに労働者の無権利状態、権利を奪う状態。これを1千万都民の怒りの声で断ち切っていく。そういう安倍政治をもうここで終わらせる。それがまず私は今回の都知事選に立候補した最初の、1番の動機です。

次に私は原発とオリンピックの問題を訴えたい。オリンピックは私は返上すべきだと考えます。なんのためにオリンピックがあるのか。そもそも安部首相の「福島では放射汚染水は完全にブロックされている。コントロールされている。健康被害はもう2度と今後起こらない」という真っ赤な嘘、国際的な大嘘ですよ。誰もこんなもの信じてないでしょう。そういう嘘で呼び込んできたオリンピックです。それ以上に私はこのオリンピックが、東京にとっても本当に住みにくい、とんでもない街に変貌していく、変質していくそのキッカケに必ずなる。2020年オリンピック、たしかに皆さんが楽しみにしているかもしれません。しかし、オリンピックで東京都の予算、今でも都税高いですよね、その内から4千億円をオリンピックにつぎこもうとしているのです。そんなお金があれば、労働者の福祉、子どもの認可保育所の増設。そしてなによりも東京都に8千人と言われる被災地から避難している方々の、その方々の援助のために使うべきではないでしょうか。なんと4千億円、東京都の負担だけです。あの新国立競技場の、それをつくるというので、東京都の負担だけで500億と言われます。なんでこんなふうに湯水のごとくムダに金を使うのですか。本当に私たちの税金を絞りとってそういうことをやろうとしているんです。

その上で、何と言ってもこのオリンピックは福島のあの原発事故をないことにする、まったくなかったことにする。福島の今の人達の苦しみ、15万人の人たちがまだ避難生活を送っています。子どもたちの甲状腺ガンが、疑いも含めて59人、県の調査でも発見されています。100万人に1人の発生率と言われる、その何百倍という率で実は、小児ガンの発見が続いているわけです。私はこのような福島の現状をまったくないことにして、オリンピックを日本は安全な美しい国が復活したと、そういう嘘でぬり固めたオリンピックはやはり返上すべきだと思います。私はオリンピックは返上するほかないと思います。果たして返上できるか。過去に日本は1940年、やはりオリンピックはできなくなりました。そして返上しました。あのアメリカとの戦争の前年です。とんでもないオリンピック、これを私は返上しなければならないと思います。これは何よりも沖縄、福島、そして1千万都民の福祉のためです。私たちの税金をそんなところにつぎ込んでもらいたくない。東京都は幸い、幸か不幸か、東電の最大株主です。したがって、東京都の姿勢いかんでは、東京電力の配下にある全原発の廃炉をただちに決定する、株主総会で決定することは十分可能です。

私は全部の原発をただちに廃炉にする、1基もこの地上に、日本に、地球上に許してはならないという立場で戦ってきました。原発は今、東京都の都民の上にも放射能を降らせています。足立区は非常に放射線量が高いとか、江戸川のウナギが食べられなくなったとか、また、子どもさんの給食は大丈夫だろうか。福島の問題に限りません。東京都に住む、私たちの身にも放射能の被害はおよんでいるんです。あるいは、福島の4号機、1500本くらいの使用済み核燃料がありますね、あれが爆発したら関東圏3千万人、一斉に、ただちに避難しなければならない。そういう事態まで起ころうとしているわけです。私は福島の3.11の事故、あるいはオリンピックそのものの、お金の問題。そしてそれによって東京都が実に住みにくい、特に高齢者と子どもにとって住みにくい、大企業だけが金儲けするのに便利な、安倍さんが言ってますね。最も大企業が活動しやすい国にすると。とんでもないです。そういうことからやはり私は、オリンピックは返上しなければならないと思います。いろいろ私さらに考えたいことありますけれども、また皆さんに訴える場を設けさせていただきたいと思います。

最後に、やれ4候補だどうのこうの、あんなマスコミのデタラメ、なんのためにああいうことやってるんですか。そうではない。本当に今度の都知事選は日本の政治を、そして都政の今後を決める本当に大事な選挙だと思います。皆さん、誰が本当に人々の幸福を、福祉を、そしてなにしろ福島のことを真剣に考えているのか。皆さんのご判断、ご支持をよろしくお願いします。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

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