ポリタス

  • 視点

【都知事選2016】増田ひろや候補 政見放送 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2016年7月20日

7月19日にNHK総合で放送された増田ひろや候補の政見放送の書き起こしです。


東京都知事候補者、無所属、増田ひろや、64歳。東京生まれ、東京大学法学部卒、建設省入省。岩手県知事3期。総務大臣を務め、東京大学公共政策大学院客員教授。

では、増田ひろやさんの政見放送です。

都知事選挙に立候補した増田ひろやです。都政の混乱に終止符を打ちましょう。私は、東京が抱える3つの大きな不安の解消に努めます。

1つ目は、子育てに対する不安の解消。現在、待機児童は8000人を数えております。しかし、実際にはもっと多い。いつでも保育サービスが受けられる体制づくりに努めます。

2つ目は、高齢化社会に対する不安の解消です。これから50年以内に75歳以上の方は50万人も増えます。介護施設も、そこで働く人の数も、圧倒的に足りません。こうした介護の問題に、解決のために努力をいたします。

そして3つ目は、災害対策です。首都直下地震対策を急ぐ必要があります。最大61万戸の家屋が焼失・損壊するとも言われております。私はこの問題の政府の首都直下地震対策検討委員会のワーキング・グループの委員長を務めておりました。災害に強いまちづくり、ハード面でもソフト面でも、このような都市づくりに努めてまいります。

こうした大きな不安の解消に努めるとともに、同時に3つの成長プランを実行してまいります。

1つ目は、2020年の東京オリンピック・パラリンピックの成功であります。準備がいま、遅れています。しかしこれを急がなければなりません。都民の負担を最小限にしつつ、世界に感動を与えることができるような、こういう大会にしてまいります。大勢のボランティアの皆さん方に参加をしていただく。そして、チャレンジドの方々にも喜びをお届けする。ユニバーサルデザインの街にしていく絶好の契機であります。このオリンピックを成功させるために、その準備を急いで行います。

3つ目(発言ママ)、これは産業振興であります。東京を世界に冠たる観光都市にしていく。そして、そのほか、東京の産業は99%の中小企業によって、成り立っております。そこで働く人たちの環境ももっと改善をしていく必要があります。女性の活躍を進めていくことも急務であります。産業政策に力を注いでまいります。

3つ目は、2020年以降のグランドデザインを描くことです。東京オリンピック・パラリンピックのエネルギーは、これは通過点に過ぎません。そのエネルギーをそれ以降にどのようにつなげていくのか。これからの東京をユニバーサルデザインの街に切り替えていく。そして、交通ネットワークの整備を進める。循環型社会に適応した環境都市に作り変えていく。このようなことに努めてまいります。

私は、東京一極集中について、厳しい指摘を行ってまいりました。地方の活力を東京のみが吸い上げてしまうような、このようなモデルは地方の消滅とともに、いずれは東京も消滅してしまう。そして日本の消滅につながりかねない。このような危惧を問題提起してきました。こうした問題を提起した者の責任として、あるいはけじめとして、私は東京都知事として東京と地方が共存・共栄するそのようなモデルづくりに努めていく。そして日本の人口を減少させている一番問題の東京の出生率1.17、この改善に努めてまいります。

前知事のさまざまな問題、都政にさまざまなご批判が寄せられました。海外出張、そして日程の公開、こうしたことに努めていかなければなりません。私は、知事の行動や、そして知事に関するさまざまな情報をより情報公開をして、こうしたご批判にきちんと対応した体制づくりに努めてまいります。

東京で生まれ、東京で育った私にとりまして、東京はふるさとです。この東京をより良い都市にしていくために、私は先頭に立って努力をしてまいります。みなさま方のご支援をどうぞよろしくお願い申しあげます。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

広告