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【都知事選2016】中川ちょうぞう候補 政見放送 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2016年7月20日

7月19日にNHK総合で放送された中川ちょうぞう候補の政見放送の書き起こしです。


東京都知事候補者、無所属中川ちょうぞう、60歳。信州大学、松下政経塾、鹿島建設を経て、兵庫県加西市長、大阪市北区長を歴任。早稲田大学、東洋大学で自治体経営を研究。

では、中川暢三さんの政見放送です。

中川ちょうぞうです。リクルート事件から30年近く経ってもなお、政治とカネの問題があとを絶ちません。政党政治がカネの上に成り立ち、政治家の倫理観も欠如していては、当然ともいえます。地方自治、東京都政に国政政党の対立は本来無用の話です。政党に担がれ、特定のイデオロギーに依存する選挙を続けていては、改革などできるはずがありません。

また、知名度や政党名や経歴に騙されて、地方自治の現場や自治体経営を知らない方、的確な判断力や実務能力に欠け、政策もビジョンもない方を知事にしてはいけません。自治の主役は市民です。政党の利害や思惑から、都政を取り戻しましょう。市民力、自治力によって、首都東京の政治を正しましょう。

都知事はすべての都民の代表です。したがって、都民に対して、全方位で完全に無所属であるべきとの信念から、私は無所属無党派にこだわり、金をかけずに政策本位の選挙を実践しています。公職にあるときはもちろんのこと、過去の人生も含めて身奇麗な私は、一切のスキャンダルとは無縁です。私には、資金力も組織力もありません。しかし、1人の政治家として、人物や力量では誰にも負けません。

私は東京に23年間暮らし、港区内の大手企業で働いていました。仕事では都内の大規模な都市開発や国有地の利活用などを通して、長らく東京のまちづくりに関与してきました。それゆえ、首都の重要性や都政の課題をよく認識しています。

私は、うるさいだけの選挙カーは使いません。ゴミになるビラも配布しません。政策についてのご質問やご意見は、私に直接ご連絡ください。私はまず、行政の常識を変える行政のイノベーションに取り組みます。それによって都民の皆さんの負担を減らし、利便性を高め、満足度の高い行政を実現します。最新の情報通信技術などを活用して、行政を効率化し、プラチナ首都を創造します。私はその研究を6年間続けています。

2点目は、基礎自治体、市区町村の強化です。東京都から各市区町村に対して、大幅な権限と財源と人材を移します。特に市民生活に関すること、たとえば、待機児童問題などの子育て・教育問題、そして医療・福祉問題など、多くの課題が地域にあるわけですから、市区町村の判断で解決できる仕組みに変えます。そして、目の前の問題に対しては、緊急避難的な対応も含めて、都が全面的に支援するのは言うまでもありません。

3つ目は、将来にツケを回さないかたちで、大幅減税を実行します。たとえば、年間総予算、14兆円弱の東京都です。業務の生産性をわずか2%向上することで、都民1人あたり、赤ん坊からおじいちゃんおばあちゃんまで、1人年間2万円の減税が可能です。固定資産税の減税も公約に謳っています。

都政を正すためには徹底した議会改革が不可欠です。私は議員の在職定年制や若者の政治参加を促す仕組みなど、全国初のさまざまなアイデアを持っていますが、詳しくは私のホームページ、選挙公報などをご覧ください。ユニークな公約としては、江戸城の天守閣を復元します。私は税金を使わずに、公民連携、PPPの手法で復元いたします。

民間で都市開発に従事し、行政で財政再建や公共事業を執行し、早稲田大学・東洋大学で公会計や公民連携を研究した私だからこそできることなんです。新国立劇場の問題も、私が知事であれば、あんなヘマはいたしません。時代を先取りし、新たな価値を創造できる手腕と力量のあるトップがいるかどうかで、東京と日本の将来は大きく左右されます。私は、松下幸之助と塩爺という2人の師匠の遺志を受け継ぎ、減税と公民連携に取り組み、品格あるプラチナ都市を創造します。

みなさまの厚いご支援をいただきますよう、心から、お願い申しあげます。ご清聴ありがとうございました。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

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