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  • Photo by 【都知事選2016】高橋しょうご氏 街頭演説第一声 生中継 - 2016/07/14 12:35開始 - ニコニコ生放送

【都知事選2016】高橋しょうご候補 街頭演説第一声 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2016年7月17日

7月14日に都庁前で行われた高橋しょうご候補の街頭演説第一声の書き起こしです。

ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv269570792#11:12


私は、東京都荒川区在住の32歳、高橋しょうごと申します。今回、東京都知事選に出馬をいたしました。今回ですね、立花候補にマイクをお貸しいただき、この都庁の前で、第一声をさせていただくということで、とても感謝しております。

それでは私の考えについてですけれども、そもそも選挙というものは戦いではないと思っております。なぜかと言うと、まずみなさんに被選挙権があり、そして、今回それを行使した人たちが、みんな思い思いにこの世の中をよくするためにがんばると。そういうことで、発表しているわけです。つまり、その過程こそが、世の中を良くしようとする過程の1つなわけですから、それもみなさんと同じ気持ちなわけですね。しかも投票というものは、1人1人の論理性に基づく判断の、その証明であるわけで、現在の選挙戦と言われている戦いという意味は、とても本質から外れているものだと思います。

政党政治による政治権力闘争を私は批判しておりますが、なぜかと言うと、結局権力争いのさなかに、行政権というものを取ろうとして、そして、それで当選した人は結局のところ、党の意思か、または自分の理念しか活動しようとしない。現状の公約すら守ろうとしないことからも、それはお分かりいただけると思います。そうしたことで、結局社会問題というものが、長年解決しない状況となり、非正規雇用の方々から、その時代からはっきりしてきた氷河期世代の方々も、また、女性に対していま現在、仕事の種類がとても狭められている現状のなかで、仕事をしながら子どもを産めということを暗に勧められるようなこと、またはさらに、老齢の世代の財源としか見られていない子どもたちも、とてもかわいそうだと思います。

そうした政争に明け暮れる現状から、本来であれば私たちの生活に直結している行政そのものを取り戻さなければなりません。でなければ、またこれからも、政党政治家の政争を主にしている考え方の、その人たちがまた政治権力を持ってしまえば、何も社会問題解決されないんです。なぜなら、その権力を保持しておくということが目的だからです。だからこそ、これからこの機会が大変重要なときなんです。みなさんと、私も、本当の戦いをするときだと思います。

私は、この選挙期間、政党政治家やそういった有名な方々と同じような選挙戦はできませんが、全国のみなさんと、本来であれば、東京都の知事選というものは、結局のところ、私たちの生活が先にあり、その後に行政区画、都道府県があるわけです。だからこそ、全国の人との関わりがあることなのに、いままでの政党政治家が、その地域の有権者の、なおかつ票を入れてくれる層にだけ聞こえのいいことを言って、そして、当選したら、その権力を保持し、また自分の一人の理念、または政党の一部の人たちが決めた理念で行われている。そういった現状を止めなければならない。これはきっと、みなさんもご同意いただけると思います。それが変わらなければ、きっと子どもたちは救われません。少子化対策が一切、行われていない現状を、もし公約が守られていたのであれば、今頃私たちの周りには、何倍もの子どもたちがいて、待機児童のいま東京にいる約7000人超の問題などとっくに解消されているどころか、さらにさらに保育園が足りない。もっとこういうふうにしてくれという意見が起こり、またそれを解消するというサイクルが行われていたはずなんです。おかしいんですよ。今現在、政治家に対して、せめて待機児童だけでも解消して欲しいと訴えている現状というものは、本当にこの世の中がおかしくなっている証拠なんです。分かりますか? 本来であれば、もっと私たちの周りに子どもたちがいたはずなんですよ。政治家が公約を守っているならね。

この前の舛添さんを見ればわかるように、都知事になりました。ここ都庁の前なんですけれども。そして、公約の上段の方に掲げられていた待機児童の解消というものは、一切と言っていいほど、行われなかった。しかも、自分の、政治活動の考えなんでしょう、韓国のトップと話して、そして約束をしたから、都民のなかで、外国人の一部の国籍の人だけを、いわば優遇するようなかたちを取りました。もちろん、どの国籍の人も誰かを優先するなとかそういう話ではありません。問題があればそれは解決するのは当然ですが、もしも、解決しなければならない問題よりも、国籍で更に優遇するというかたちを取れば、それは地域対立や、国籍の対立を生むんです。だから、行政というものは、もともとは政治思想やいろんな団体、それよりも以前にある私たちの生活そのものの幸せのためにあるんですから、ではその行政の長というものが、そのような地域対立を生むような社会問題を生むようなことをすれば、どんなことになるか。どんなことになるか、もうそれ以前の話ですよね。

本当にいまおかしくなっているんですよ。それで、いまこの選挙で4年間、また政党政治家、または自分の理念だけを主張するために、選挙を利用しようと思っている方が、政権をとってみたらどうなりますか。氷河期世代から、ずっと名誉すら回復されない人たち。女性の方も、そして財源としか見られていない子どもたちも。何ら補助をされていない子どもたちですよ。わかりますか。老齢世代には4000億円払えるけれども、子どもたち、またはその若い人たちに対する保障なんて考えられない。異常ですよね?

若い人たちが支えられて、子どもを生むということができるようになれば、子どもたちが増えて、それが社会の希望となり期待となって、大人になれば、その人たちが更に大人の人たちを支える。そういう社会になるんですよ。では、誰を支えればいいのか。若い人たちとお母さん方、つまり保護者の方々と、そして子どもたちのこれからの支え方ですよね。受け止め方ですよね。おかしいと思いませんか?

これは、何回も言いますけれども、政党が政治権力争いで行政権を、東京ですよ、東京都庁、行政権を確保しようとして、立候補するという、本末転倒どころではない、すごく古いですね、政治・行政論、行政の学問の世界ですでに指摘されていたことなんです。ある党が、だいたい2大政党の国の話だったんですけれども、ある政党が勝てば、その行政に対してとても大きな影響力を持つと。人が入れ替わるほどの影響力を持っていた。そんな状況では、私たちの生活のためにあるはずの行政がまともに機能しない。そういうことを、すでに批判されているんですよ。いま、ここで起きているんです、この日本では。

いいですか、行政というものは、いままでの人類の歴史のなかで、解消してきた、解決してきたそのノウハウ、社会を運営するためのノウハウを蓄積してきて、そして、それをサイクルとして実行し続けていく。私たちのためにあるものです。ではその長、トップは何をするべきか。今、現在にある社会問題に対して目を向けて、それに直面する態度を持つべきなんですよ。

では今の政党政治家は何をしているか! 直面していないでしょう!

わかりますか。自分が、政治権力を得るために、団体、または組織等に支援を要請して、そしてその見返りを行うような政党の一部の人たちの判断、または、組織のための行い。それに汲々としている、夢中になっている現状がおかしいんです。だからこそ、私たちは本来、私たちのためにあるはずの行政を、取り戻さなければならないんです。政治権力争い、政争から切り離さなければならない。絶対になんです。今しなければ、今後4年間、さらに政党政治家にまた渡してみなさいよ。この、誰にも言い様がない、苦しみが4年間、さらにその後に、良い人が行政のトップになったとしましょう。それで少子化対策が行われたとしても、その効果が出るまで8年ですよ。多少のタイムラグがあれば、まぁ10年と考えていいでしょう。その時間、耐えられますか?

この東京は、全国から人が集まり、文化の集積があり、また、経済の集中する場所でもあります。つまり、私たちの生活そのもの、日本のみんなのものなんですよ。それを政党政治家というものは、自分が票を取りやすいように、問題を矮小化するために、東京の問題として、さらに、票をくれる、票を投票してくれる世代に聞こえの良いことばかりを行い、なおかつ票を入れてくれたからカネを渡す、そういった世代にカネを渡す。そういったことを行っている現状なんです。

おかしいんですよ! いいですか。いま、インターネットでも配信されていますけれども、全国のみなさんは東京に対して声を上げてください。政党政治家が、どれだけおかしいか。政治闘争、権力闘争に明け暮れている現状がどれだけおかしいか。どれだけの人が苦しんでいるかを知るべきなんです!

きっと繰り返しのお話もあったから、みなさんにきっと、お聞きいただき、そして、お話の内容を覚えていただけたかと思います。私が、権力を得るために立っているんじゃないんです。選挙に出るために立っているわけでもない。このことを訴えるために出ているんです。みんながこれを共有しなければ、誰も助からないんですよ!

そして、1つ、ここで申し上げたいのは、政治家の不祥事でトップが入れ替わる。そういったことでたくさんクレームを受けてきた都庁ですけれども、その最中にあって私たちの生活を支え続けてくれていたのは、都庁のスタッフなんです。だから、私たちは、これはみなさんにこう言うと語弊があるかもしれませんが、都庁のみなさんに対して、お礼や応援を伝えるべきです。そして、いま、いわば代弁者ですから、みなさんのね。みなさんの代弁者ですから、私がこの場をお借りして、立花氏の思いを、(マイクを)貸していただけたというその思いの上にですね、あらためて都庁のみなさんに深くお礼を申し上げたいと思います。大変な最中、投票により立候補して、そして当選した人が、不祥事を起こして繰り返している最中、ずっと私たちの生活を支えてくれたのが都庁のスタッフです。本当にありがとうございます。

これはずっと訴えていきたいし、みんなで感謝すべきでしょう。一緒にこういうふうにあの、するべきこととか、思うべきことを考えていきませんか。どうでしょう。

これから、私は少子化対策に対して、大学生、高校生の子どもたちが小学生以下の子どもたちとふれあい、それによって経済格差による勉強の格差や、いじめはやはり小さい年齢差のなかで生まれやすいですから、いじめを防ぐ事にもなり、また、その子どもに触れる年齢が近いけれども、大人の、お兄さんお姉さんが見ていれば、虐待を防げるということももちろん考えられます。そういうことで、何が生まれるかといえば、お父さんお母さんが、子どもたちが社会に支えられて今後も生きていけるということで、子どもを産んだとき、または産もうと考えたときの障害を少しずつでも減らそうと思っています。

また、ずーっと、70年代以降のこのくらいの(注:手を60度くらいに傾けて)、物価の上昇とも乖離した大学の学費の高騰についても、東京都として是正していきます。さらには、その大学以降、大学生くらいからの年齢以降の若者たちに、子どもを設けたり家族を設けたり、そして、または社会、仕事をしてお給料が上がったり、そういったある程度のタイミングになるまで、都民税を減税するなどの税制的なサービスも行います。

また、ずっとですね、見放され続けていた氷河期世代の方々に対して、いますぐにでも名誉回復と、税制的なサポートを考えていきたい。いいですか、負け犬呼ばわりしたんですよ。もし言っている人がいたら、謝りなさい! どれだけ侮辱してきたか。わかるでしょう。男の人ならより分かるでしょう。経済的な問題で侮辱されるこの、苦しさを。私は苦しいというわけではない。人が苦しいのを見れば、人は自分自身が痛みを感じるわけなんです。それが放置されていたら、社会の痛みになるでしょう。当たり前のことでしょう。変えていかなきゃならないことは本当にたくさんあるんです。

これから、この選挙期間、そういうことを私は訴えていきます。そして、いま、このマイクを立花さんに借りておりますけれども、また立花さんも、この国を社会を変えていこうという意志を持って、一緒に立ち上がった者の1人です。ですから、今回、そういった方々で日本を律していく作業を行っているということで、日本全国のみなさん、見ていてください。そして東京に対して声を上げてください。お願いします。それでは、良い選挙にしていきましょう。投票率65%以上を目指しましょうよ。

まつりごとというものは、お祭りすること、ご先祖様や神様をお祭りする。つまりですよ、奉納するものは、お米だったり、時代が進めば絵画とか音楽だって奉納されていたんです。つまりは、私たちの生活における創造的なものすべてを肯定するということだったんですよ。だからこそ、規制をしようという政治家は、政治家としての資格はない。断言できるんです。つまり私は政治家を志す、まつりごとを志すものとして、すべての人たちの生活・営みを肯定します。

暑いなかね、立花さんを応援するという方々もたくさん集まっていて、助けようという意思をね、助けあおうという意思を持って集まってる方々、多くいらっしゃいますけど、みなさん、身体に気をつけて、少しずつでも、そしてしっかりと変えていきましょう。世の中を変えていこうという意志は、どの候補も同じはずなんです。自分の、権力の範疇のなかに、都の行政権を得ようとしているような、政党政治家とか、一部の政治家、立候補者以外はね。

みんな本当はいい人なんですよ、本当に。この前の討論会でよくわかりました。愛を感じたんです。みんな、それぞれ、良くしようとか、苦しんでいる人を見ている。とても尊敬しています。みなさんのことを。命をかけて、訴え続けます。まずは、この選挙期間、命をかけて訴え続けます。もし立候補できなかったら、命をもってしてでも、この政争に明け暮れて、都の行政、私たちの生活に直結する行政が使われているということを死んででも訴えたかった。ある意味で、生きながらえさせてくださったのは、皆さんの支援のおかげです。また問題に向き合えということを表しているんでしょう。

では、長くお時間を頂いてしまいましたが、これで私の東京都知事選、出馬の第一声ということで、終わらせていただきます。またみなさんお会いしましょう。そして、よくお話をして、楽しみながらも、問題に直面して、がんばっていきましょう。良くしていくんです。高橋しょうごでした。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

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