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【都知事選2016】小池ゆりこ候補 街頭演説第一声 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2016年7月15日

7月14日に池袋駅西口で行われた小池ゆりこ候補の街頭演説第一声の書き起こしです。

ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv269523077#26:00


皆さん、おはようございます。出陣のときがやってまいりました。本日、東京都知事選挙の候補者として立候補しております小池ゆりこでございます。よろしくお願いを申し上げます。立候補にともないまして、これまで参議院、衆議院、24年間働いてまいりました国政を離れることになり、まさしく1人の人間として、組織、そして何らかのしがらみ、それを超えて、この都知事選にこれから邁進をしていくところでございます。よろしくお願いを申し上げます。

4年間に3人の知事が変わり、さまざまな問題が起こりました。こういった都政で、そのまま続いて、2020年東京オリンピック・パラリンピックを迎えるわけでありますが、ここはいまだからこそ、この東京を大改革し、そして未来に東京を都民の手で、都民による、都民のための都政へと取り戻していきたい、そういう思いで立候補いたしました。

今日、この出陣式には、ただいまの高野豊島区長、そして、衆議院議員の若狭勝さんも駆けつけてくださいました。私を応援すると、一族郎党罰するということでございますけれども、しかしそれを乗り越えて、ここは東京を変えねばならぬ、クリーンでクリアにしなければならない、そういう思いで私を応援しようと駆けつけてくださった、その覚悟と信念には心から感謝を申し上げます。ありがとうございます。

また、東京10区において、私をお支えいただいた皆さま方にも、今日この場に多数お越しいただいております。やっぱり小池、この都政で立て、そういう思いで暑いなかご参加いただいていること、改めて感謝を申し上げます。組織のバックアップがございませんと、さまざまな課題がございます。目の前の現実的な問題、たとえば喫緊な例で言うとポスターを貼るなどということもなかなか容易ではございません。東京都内に1万2000箇所以上あります。これまでは区議団の皆さん、都議の皆さんが一斉にわっとやってくださいましたが、今回は私とともにこの東京を変えねばという思いで、豊島区議団の覚悟を決めた仲間が、私をサポートしてくれている。それに加えて、拾う神も出てくるんですね。ありがたいことに、東京のあちこちから、区議さん、都議さんが、ここは東京を変えていこう、一緒にがんばりましょうという方々が、毎日どんどんあふれてくるように出てきていただいているわけでございます。

改革の同志が、いま各所でポスター貼りをやっていただいているという状況、私はそれだけにこの戦い、厳しいです。これまで9回選挙をしましたが、これまでの選挙のなかで一番厳しいです。1350万人のこの大東京、そして年間予算は13兆円。一国の予算に匹敵をいたします。都庁の職員は17万人でございます。こういった大きな東京で、たった1人で立ち向かう。しかし、今日はこの場にお集まりいただいた皆さん、いえいえ、今日から始まるこの都知事選で小池を応援してやろうじゃないか、そんなみなさま方が、あちこちから声を出していただいているわけでございます。私はたった1人ではございません。

私、かつて、幼いころ、バイオリンを習っておりました。下手くそでした。でも私は、第一バイオリンとなって、みなさまのお力を得て、オーケストラにしていきたいんです。そして、東京を大改革してまいります。都政をもっと見える化します。透明性を高めます。ガバナンスを明確にします。たった1人の人がいつどこで何を決めているかわからないような都政を、これをもうやめてまいります。皆さんからのお預かりしている税金、これもどのように使われているのか、明確にしなければなりません。そして、行政改革、これも無駄なところはないのか。チェックをしてまいります。そして、東京オリンピック・パラリンピックの関連予算もしっかりと見ていこうではありませんか。いつ、だれが、どこで何を決めているかわからないうちに、2兆円だ、3兆円だ、お豆腐屋さんじゃないんですよ。もっと明確にし、都民の皆さん一人ひとりが納得し、よしやろうというからこそ、真の東京オリンピック・パラリンピックの成功があると思うのですが、皆さんいかがでしょうか?

<拍手>

東京の長期ビジョン、さまざまな課題がございます。一言で言うと、この東京、これを特区全体と考えますと、女性の問題、介護の問題、教育、そして私が考えております「スマート・シティ」、金融ですね、経済ですね、これらをもっと活性化できる。東京を特区として考えますと、アベノミクスのまだもたついている部分を、東京でそれを先に実現することによって日本全体を引っ張っていきたい。私はそう思っておるんです。

東京大改革を進めるにあたって、私は3つの新しい東京づくり、これを提唱いたしております。最初が「ダイバー・シティ」です。英語だとちょっとスペルは違いますけど、一言で言うと、女性も、男性も、子どもさんも、お年寄りも、障害を持った方も、だれにとっても住みやすい、いきいきと暮らせる、そんな街東京を実現したい。それがダイバーシティでございます。

子育てなのか、仕事なのか、思い悩んで、どっちかを選ばなければならない。そんなことをやっているのはこの日本だけですよ。そして、子どもさんを預けるところがなかなかなくて、日本死ねなんて言葉が言われております。そんな育児に関する課題、私は女性の観点から、ぜひ働く女性も子育てをしっかりやりたい女性も、そして子育てをがんばりたい保育士さんも、みんなが納得し、安心できるようなそんな東京にしていきたいと思っております。

また、介護の問題もございます、私も、母を自宅で看取りました。そのときに、活用したのが地域包括ケアシステム。もっともっと、さまざまな観点から磨きをかける必要があると思っております。そして予防医療も進める、さらには東京オリンピック・パラリンピックを前に、受動喫煙問題だって出てるではありませんか。人々の、皆さんの健康を守る、それを後押しする、そんな東京都である。さらにはそれをもっと頼れる東京都にしたいと思っております。

介護、育児、そのためには場所が必要です。それは、都が有しているさまざまな遊休地を活用する。先日も市ヶ谷の学校、これが韓国人の学校に変わるという話を聞き、現場を見てまいりました。いい場所です。そこにはむしろ、育児、子どもの子育ての分野と、高齢者向けの施設と、両方ハイブリッドにしていくというように、地域のニーズに応えることを優先させていただきたいと思っております。

ついでに申し上げますと、私は、地方参政権の外国人への―外国人への地方参政権には反対をしております。地方だからいいと思っているのは、これは大間違いです。与那国島、国境の島、あそこは1700人ほどの人口です。たった100票くらいで当選するんです、町会議員さんが。何らかの意図を持った人たちがどーっと押しかけてきたら、一体どうなりますか。地方自治だからといって、外国人参政権をむやみに与えるのは私は反対でございます。また、秩序なき移民、これは私は反対をいたしております。高度な人材には、日本にぜひ来ていただきたい。しかしながら、ただただ有耶無耶のなかでどんどんと外国の労働者が増えていくということは、これは治安の関係からも、大いに問題だとこのように思っております。「ダイバー・シティ」、一人ひとりが持つ、その力を活かせる東京にしてまいりたい、この思いでいっぱいでございます。

2つ目、これは「セーフ・シティ」。セーフ、安全ということですね。テロの問題もございます、2020年の東京オリンピック・パラリンピックのときも、安心・安全でなければなりません。そして何よりも、首都直下型地震、いつ起こってもおかしくない、こんな状況でございます。木密地域を、これをより安全な街に変えていきます。かねてから申し上げている無電柱化、これは景観の問題だけではありません。無電柱化によって、歩ける場所、通行する場所、安全な通行を、これを確保していく。そして、いざとなったときにバタンと倒れてしまう電柱。これは救助の手を妨げてしまうわけでございますので、だからこそ、私は無電柱、無電柱とずっと言って参った次第でございます。さらには、あの災害のときには水が出ない、お湯が出ない、思いもかけないことがいっぱい起こるんです。子どもため、乳児のための液体ミルクについても、日本で製造できるようにしたい。そんな細やかな心遣いが、都民の皆さまの心をつかんで、ああ東京で良かった、そして東京でもっと元気で働きたい、子育てをしたいという方がもっと増えてくる。私はこのように思うわけでございます。

そしてまた、高齢者の方、元気です。障害を持った方々にも、もっと働き場を考えましょう。ソーシャルファームを作ってまいります。私はこのように、一人ひとりに目配りをした、大胆かつ細やかな、そんな都政をすすめてまいりたいと考えております。

最後に、これからの東京、ますます日本経済の成長のエンジンとして、そして、国際的な地位を考えますと、ずーっとこのところ低下してきた。それをもう一度引っ張りあげたいと、このように思っております。そのためにも、中小企業、中堅企業に対しての事業承継、そしてそれを支援する。そんな対応もしていきたいと思っております。

山程あります。こんな暑いなかで私が最後まで、政策を申し上げると大切な有権者がバテてしまいます。どうぞ私のホームページなどで、ぜひ皆さん――。

<声がけ>

ありがとうございます、大塚音楽祭がんばりましょう!

地域の皆さんががんばってこそ、それぞれの地域、いろんなカラーがあります。町会、そして商店街、地域を支える動脈であり静脈であります。もっと活性化してまいりましょう。私が先頭に立てば、皆さんがよし一緒にやるぞと、そんな気持ちになるような、政策とそして実行、それをこの選挙戦中に皆さま方にお示しをし、たった1人で始める第一バイオリンから、皆さま方がいろんな楽器を持ち寄って、ぜひ大きなオーケストラにしてまいりましょう。皆さま方のお支えが頼りでございます。どうぞ、どうぞ、よろしく申し上げまして、第一声とさせていただきます。ありがとうございます。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

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