7月19日にNHK総合で放送された今尾貞夫候補の政見放送の書き起こしです。
東京都知事候補者、無所属、今尾貞夫、76歳。幡代小、筑駒中、新宿高、東大医学部卒。全国運動でインターン制度を廃止に。医師として、都立墨東病院等に勤務。
では、今尾貞夫さんの政見放送です。
こんにちは。この度の都知事候補に立候補した無所属の今尾貞夫です。
昭和41年に東大医学部を卒業しました。当時の全国の医学生と41年新卒業生は、力を集めてインターン制度を廃止しました。これ以後、大衆が法律を変えさせた記憶がありません。いつの間にか、政治屋にお任せの下々根性になり、法律・条例はお上に任せ、不満をブチブチつぶやくだけになってしまいました。学校でも職場でも意見は言えず、上から下への命令系統に従う体質になりました。
直接選挙で選べる都知事は、国とは別の地方行政に強い権限を持っています。いま、東京都の行政マンは優秀です。しかし、行政マンは条例、知事命令に逆らっては仕事はしません。
知事交代、チャンス到来です。政治屋でなく、都民と同じ悩みを解決しようという都知事を選び、都知事をして希望実現、不安解消を行政マンと考えさせ、都民が決定する。選挙権の行使、いまが絶好の機会です。
私の悩み、そして提案。とりあえず2つです。
1つ、子育てと教育。次世代の育成は都民全体で行う。子どもは私有物ではない。教育は皆が負担する。教育費を心配して、子どもの数を減らすことはしなくていいのです。望む数の複数の子どもと楽しく暮らせます。一人っ子コウテイは少なくなります。
まずはじめに、乳幼児について。保育園・幼稚園の区別なく、望めば誕生直後から病児を含め全員受け入れ、育児の負担を減らします。夫婦が、特に現在負担を負っている女性が、育児以外でも才能を発揮できるようにしましょう。望まない寿退社、子育て退社をなくします。
学童について。まず人の能力がいろいろあるのを理解するべきです。子どもが知識詰め込みのみの評価をする傾向のある成績表を改め、適性・趣味を見つけ、友達をたくさん作る楽しい学校にする。その結果、誰もが適職につき、良き伴侶、子どもたちに恵まれる楽しい生活を実現できます。学校での訓練で欠かせないのは、民主的社会参加の訓練です。政治屋に任せない自分たちの東京都にするために、ぜひ必要なことです。
いま、教員志望者が減少しています。管理が厳しく、報告書の山をこなし、多数の児童を抱え、超多忙で家への持ち帰りも当たり前です。教員が誇りを持って児童と学べるようないまの劣悪な環境を改善します。
都立大学の無料化、さらに全寮制にして、衣食住を保証、能力と意欲があれば、家が貧しくとも、外国からも、他府県からも受け入れ、世界有数の大学にします。
2つ、老後と介護。皆のために働いて高齢になり、また疾病のために働き終えた人の生活を都民全体で支える。個人の負担にしない。食堂・大浴場を整備した高齢者の家に、望む人を誰でも入れる。お金の心配なく、老後を迎えられます。本当にセーフティーネットの必要な生活保護者は利用できます。
皆さん、イメージしてください。1つ目の子育てと教育不安、2つ目の老後と介護不安。2つの不安がない状態をイメージしてください。2つの不安の解消は、行政マンと知事を仲介に、手を結べば東京都では実現可能です。不安解消を実現するために、皆で選挙権を行使しましょう。
皆さん、ボランティアで立ち上がるときがきています。準備をしてください。終わります。
……早かった。