7月14日に新宿区の事務所で行われた中川ちょうぞう候補の演説第一声の書き起こしです。
ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv269526528#09:00
皆さんおはようございます。先ほど東京都選挙管理委員会で立候補届が無事受理されました。今回は、私は15年ぶりでこの東京都の地で立候補させていただきました。15年前のちょうど参議院選挙に、私は当時の勤務先在職のまま、管理職の立場でですね、有給休暇、2週間をとって、全額ポケットマネー、わずか20万円の選挙費用で、政策本位の選挙、政治とカネの問題を批判し、政策本位の金をかけない選挙の重要性を訴えて、政策本位でまちづくりをしていかなければならないという、そういう参議院選で政策提言させていただきました。
今回も、やはり政治とカネの問題が起きました。各政党が政治をするのにお金に依存して、お金に基づいてお金の力で組織を動かし、そういう選挙をやっているから、いつまでたっても政治とカネの問題が起きるわけです。私は、この東京は、自分を育ててくれた第二の故郷だと思っております。23年間、通算で23年間この東京に住み、民間企業に務め、ビジネスの世界でしっかりと納税も済ませてきました。大田区や目黒区や豊島区に住んで、そして港区の会社で働いてきました。東京の大規模な都市開発、恵比寿ガーデンプレイスのような大きな都市開発や、羽田空港跡地の周辺の開発、そして、国有地の利活用など、さまざまな東京のまちづくりに関与してきました。それ故、首都の重要性、東京が抱えている課題の様々な部分を私は熟知しております。東京のインフラの状況もよくわかっております。交通のネットワークの大切さもよく認識しております。
私は、千代田区に本籍をおき、いま港区南麻布に住まいを構えて、選挙戦に臨んでおります。政策本位の政治、政策本位の選挙を実行するために、私は早稲田大学のパブリックサービス研究所で、公会計や資産マネジメントの重要性の勉強をしております。また、東洋大学では、公民連携についても研究をしております。この研究の成果がですね、ぜひ、東京で活かせられれば、この東京はもっと効率的で、市民の皆さんの利便性を高めて、また、市民の皆さんの税負担を抑えてですね、世界からヒト・モノ・カネを集めて、元気な東京、日本全体を引っ張っていける東京になると信じております。
今回の選挙に関しては、各政党が直前まで候補者を決められませんでした。候補者の名前が出ては消え、消えては出てきて、結局直前になって降りられた方もいます。決められない政治、政党政治の限界がもう見えてきたように思います。政党の対立から、東京の自治を市民の手に取り戻しましょう。自治の主役は市民なんです。市民の皆さんが、もっと主体的に、投票を通して政治に参加して、良い政治家を選びましょう。そして選んだ政治家が、公約をしっかりと実行しているかどうかをチェックする責任が、私たち有権者、市民の皆さんにあるわけです。
私の強みは、23年間、民間の企業で都市開発や企業の資産マネジメント、そして公共資産の活用の分野で仕事をしてきました。国立競技場の整備計画についても、あんなお粗末なやり方ありません。現場を知っている私であればもっと低コストで、もっと質のいいものができたと思います。現場を知らない、上の役人が、あるいは政治家が、いろんなコミットをしていることが問題だと思っております。
私の強みは民間で資産マネジメントの仕事をしてきたこと、建設関係、都市開発の仕事をしてきたこと、また、行政で都市計画やその他の行政手腕を発揮してきたこと、これが私の強みだと思っております。兵庫県の加西市で市長を2期務め、そして大阪の北区長を務めました。
今回、その官民の豊かな経験を活かして、東京都を、いま混乱している東京都政を立てなおして、東京の資源、すばらしい人材や資金力や、そして世界の情報が集まっているこの東京の良さを引き出せるようなトップマネジメントをできるのは誰か、と考えたら、大臣経験者や国会議員ではできません。むしろ現場の問題を知り、現場でいろんなアイデアを出せる人間が、優秀な都庁の職員と一緒になって、都民の皆さんのための最先端の行政を取り組んでいければと思っております。
私は、金をかけずに政策本位の選挙を実践しております。そして、政治とカネの問題の根幹が政党政治にあるんだと、政治家の倫理観の欠如にあるんだと、あるいはそれを規制している政治資金規正法がザル法であることに問題があるんだということの認識のもとに、私はこれまで、完全な無所属無党派を貫いております。金をかけない、自分のサラリーマン時代の蓄積の中だけで、自己資金で戦っております。私には、組織力も資金力もありません。しかし、政策と実行力、そして個人の力量では、誰にも負けない自信があります。
23年間の民間ビジネス、あるいは会社人生に終止符を打って、私は日本の政治を立て直すことに自分の一生を、第二の人生をかけました。公に尽くして生きることの尊さを自覚しております。志と使命感、そして、倫理観、誰にも負けません。そして、身奇麗さでは、私は今回の候補者の中で一番だと思っております。官民の豊かな経験を活かして、現場にすべての問題があります。しかし現場にすべての解決策があるんです。現場を知っている私だからこそ、大きな改革ができます。たとえば、東京都、年間14兆円に近い予算で動いています。東京都の年間の総予算は約14兆円弱です。その14兆円の予算のたとえば2%でも、生産性を上げることができれば、都民1人あたり、赤ん坊からおじいちゃんまで1人あたり年間2万円の減税が可能なんです。
また、東京都には、33兆円の総資産があります。正味財産としても25兆円があるんです。この25兆円の正味財産の有効活用ができれば、さらに新たな財源が生まれるわけです。固定資産税にしても、経済の状況にかかわらず、固定資産税というのは高値で安定してしまうんです。その固定資産税を、私は1割を努力目標として減税することも公約に謳っております。
東京都政が、一部の政党が牛耳って、古参の議員が都政を影で動かしている。こういう権力構造を改革するには、今まで投票に行かない、政治に関心のない、しかし良識ある無党派の皆さんには動いてくれなければなりません。私一人では何もできません。改革のアイデアはあります。また実行力もあります。さまざまな他の候補者では考えられないような政策をたくさん持っております。しかし、それを実行するには、有権者の皆さま、良識のある賢い有権者の皆さまが、政策本位で私を認めていただいて、バックアップしていただかなければ何もできません。
都議会にもっと新しい風を吹かせよう。若い人が参入できるようにしよう。政治にいままで関係のなかった良識のある民間人に入ってもらおう。そういうことをしようとしたときに、政党の政治、邪魔するんですね。私は、東京都の都議会議員は、たとえば通算で15年以上は議員をできないような、議員定年制を設けようとしています。あるいは若くして、志高く、都議会議員に立候補したけれど、残念ながら落選したという若者に対しては、一定の得票数があり、本人が希望して、面接に受かったら、3年間臨時職員で雇うということも、条例化しようと思っております。
私は、知事の報酬を半額にします。そして、知事の業績を第三者の委員会に委ねて、公会計の面から、知事の業績を判定してもらおうと思っております。東京都が古い行政の仕方に固執している限り、行政のイノベーションができません。私は、行政の常識を変えるということを最大のテーマに今回の選挙戦に臨んでおります。そのためにも、官民の人事交流を、積極的に進めます。行政の職員だけでも年間100名程度の人事交流をしようと思っております。官の悪いところ、民から見た官の悪いところを直す、そして、官の事情を民間に理解してもらう。そういう官と民のオープンなイノベーションが、双方にとって、メリットが大きいと思っております。そういうやり方によって、日本一開かれた東京都政を実現したいと思っております。
私は昭和18年に東京都が誕生した背景を研究しました。当時の東京府と東京市が国策によって合併し、戦時中の国力結集というもとに、東京都が誕生しました。東京23区は自治体としては、中途半端な自治体です。私が大田区や目黒区やあるいは豊島区で生活し、港区の企業で都市開発を担当していたころ、都市計画の決定が、区単独ではできないんです。普通の一般市であれば市長の権限で都市開発の決定ができるんです。それが東京都では区の都計審(都市計画審議会)、そして都の都計審と、2段構えになっている。そんな権限を、もっと基礎自治体である市区町村に移すことが大事だと思います。福祉の問題も、教育子育ての問題も、結局、都がすべての権限を集中して、62の市区町村に平等にやらせようというところに無理があるんです。それぞれの市区町村の置かれている状況は違うんです。それぞれの市役所、区役所には優秀な職員がいて、予算をもっと増やしてあげれば、権限を与えてあげれば、もっと融通のきいた、市民に利便性の高い行政が実現できるんです。
私は、都知事の権限を市区町村に移して、地域の人たちが、市議会区議会の人たちが自分たちの街の運営の仕方を考えてもらう自治体にしたいと思っております。そういう意味では、大阪都構想とは逆のパターンになります。市区町村に権限を移す。特別区23区の権限をもっと強化して、一般の自治体に格上げしたいと思っております。
また東京には、集積のデメリット、廃棄物がたくさんあり、廃熱があり、大変住みづらいところです。逆にその集積のデメリット、集中のデメリットをメリットに変えていく、そういう環境行政に力を入れたいと思います。都市の廃棄物は資源です。地下水も地中熱も、あるいは、都市の油田、いろんな太陽熱もあります、いろんなエネルギーをですね、街全体として運営していく。シティ・エネルギー・マネジメント・システム。そういうものを導入して、効率的で快適で住み良く環境にやさしい、エネルギーも効率も優れた、環境首都を目指していきたいと思っております。
東京都には、4人の副知事がおりますが、女性の知事はいません。民間人からの副知事もいません。東京都には、4人の副知事がいます。しかし、民間の副知事もいません、女性の副知事もいません。私は女性の副知事をぜひ、登用したいと思っております。民間からも副知事を招聘したいと思っております。また、東京都には教育や警察官も含めますと、16万人の職員がいます。その職員を1人の知事が総合的にマネジメントできるはずがありません。
この4人の、女性副知事、民間人副知事も含めた4人の副知事のほかにですね、シティマネージャーというのを置こうと思っております。そして、バジェットオフィサーというのも置きます。このシティマネージャーやバジェットオフィサーというのは、欧米の自治体ではすでに設けられているものです。名誉職としての知事のもとに、実際に都市経営にあたるシティマネージャーを置き、東京都の予算の全体をコントロールできる、事業を見ながらコントロールできるバジェットオフィサーを置こうと考えております。そうやって16万人の職員、また年間予算13兆円もの予算を持っている東京都、しっかりと運営していく自治体にしたいと思っております。
高齢者の皆さんのためには、安心して老後を健康で豊かに暮らしていけるように、一貫して老後のサービスが受けられるCCRCという仕組みがございます。これをぜひ、東京で本格的なCCRCを整備したいと思っております。これも、税金を使ってやるんではなく、公民の連携、PPPという手法でやっていこうと考えております。また、環境政策の一環として、あるいは、東京オリンピックに絡む関連施設の整備の手法の一環として、私は公民連携、PPPという手法を積極的に活用するとともに、木造建築を増やしていこうと思っております。いまや60階建ての木造建築もできる時代なんです、技術的には可能なんです。その木造に国産材を活用することによって、東京の豊かな財源を、地域の資源を調達するという意味において、都市と地方の連携ができるんですね。その象徴的な事業の1つが、木造建築を都市で増やすことだと考えております。また、各市町村がバラバラに運営されている国民健康保険事業、これを一体運営できるように致します。
最も私が私らしいアイデアとして、都民の皆さまにご理解いただきやすいのは、あの江戸城の天守閣を復元します。その復元を、普通なら税金を投入してやる、あるいは寄付を募ってやる。それは誰でもできることなんです。私は、そうじゃありません。公民連携という、PPPという手法によって、民間の活力を引き出すことによって、民間の収益事業と抱き合わせることによって、江戸城の天守閣が復元できるんです。
いま東京都の交通インフラはじめ、下水道や橋梁や、あるいは上水道も、公共施設も、すべてが老朽化が進んでおります。都営住宅の老朽化も、あるいはそこに住んでいる人たちの高齢化も進んでいます。全体的な都市のマネジメントが必要なんです。そういうことができる人は、いまの候補者のなかには見当たりません。幸いにも私は、大手建設会社で建設の仕事、都市整備の仕事、インフラ整備の仕事、公共資産のマネジメントの仕事をしてきました。また、早稲田大学では公会計の研究、公共資産のマネジメント、また東洋大学では公民連携、PPPの研究をしてきました。この研究、そして民間企業の経験、市長の経験を都民の皆さまのために、そして、日本の将来のために活かしていく所存です。
金をかけない選挙をしましょう。政策本位の選挙にしましょう。政党が主導した知名度だけで選ぶ選挙にはもう決別しましょう。それで都民の皆さまはずっと騙され続けてきたんです。実力のない、実行力のない、傀儡政権とも呼べるような知事を擁立して、その知事が2代にわたって問題を起こしてきたわけです。政治とカネで。カネに身綺麗、そして高い倫理観と使命感と、志のしっかりした候補者を選ぼうじゃありませんか。私のように、金もない、組織もない、しかし、個人の力だけはある、人間力はある。経営の能力がある。そんな候補者が選ばれるような東京になれば、あるいは日本になれば、日本の政治はよくなると思います。東京を、よくするには、創造的に新たな都市の価値を想像できる、そういうビジョンと解決策を持った知事を選ぼうじゃありませんか。
私は、行政のイノベーション、行政の常識を変えるというのを最大のテーマにしております。ICTを活用して、業務の仕方そのものを見なおせば、役所の生産性は3割くらいは上げることができるんです。一気に無理だとしても、1割、2割から上げていけるんです。その上げた生産性によって浮かせた税金を子どもたちの将来のため、教育のため、子育てのため、そして福祉のために使おうじゃありませんか。そしてさらに浮かせた税金を、私は都民の皆さんに1人1万円の減税ということをお約束しております。
私が減税にこだわるのは、私の恩師である松下幸之助が、無税国家ということを提唱しました。役所がお金を無駄を省いて、貯金を積み上げていけば、その利息で行政がまかなえるんです。この松下幸之助の無税国家を多くの政治家は馬鹿にしてきました。しかし、考えてみてください。中国でも、シンガポールでも、あるいは中東の産油国でも、みんな政府がそうやってお金を蓄えて、投資をして、新たにお金を生み出しているんですね。東京都ならそれができるんです。豊かな税収があるんです。無駄遣いはやめましょう。必要なところにお金を回しましょう。そうすれば、市民の皆様には利便性が高く、サービスの質が高い、効率的な行政ができるんです。
この行政を効率的にすることによって、税金をお返しできるんですね。わずか2%でいいんです。優秀な職員のやる気を引き出す。それだけで、労働強化じゃありません。職員に無駄な仕事をさせない。歩留まりのいい仕事をする。トップである知事が責任をもって意思決定を早めていく。それだけで生産性が上がるんです。そういうことで、1人2万円、最低でも1人年間2万円の減税をお約束しております。
固定資産税の課税も、いま大規模な複合建築が増えて、その課税評価で手間取ってるわけです。その課税評価を合理化することによって、その課税のコスト、評価のコストを削減できれば、固定資産税の減税も可能なんです。行政は無駄なことをしない。世界中の行政がいま東京の行政を見ますと、規制が強い、手続きに時間が掛かる、前例主義、こんなことでは、行政が民間の足を引っ張っているんです。都市の主役、東京の主役は都民であり、民間企業なんです。この民間の活動を活発化するためには、行政が余計なことをしない、行政が先々を見越したビジョンを明確にして、民間や市民の活動がしやすいような、環境づくりをすることが大事なんです。
行政が、問題を起こしていないか、よりよくするにはどうするのがいいか、ウォッチングしていくことが大事なんです。モニタリングが大事なんです。行政はそれ以上する必要がありません。特に、都知事は、都下62の市区町村が、しっかりと問題なく行政が運営されているかどうか、知事として個々の市町村にサポートすることはないか、予算は十分行き渡っているかどうか、効率的に使われているかどうか、そういう目配せが大事だと思っております。そういう意味でも、現場をしっかりと歩いて、現場の状況をよく理解しているものが、知事にならなければなりません。
政党主導で担ぎあげられた方に、そんなことはできません。国会議員を長らくした人に、地方自治の現場のことなんかわかりません。現場の職員がどんな問題を抱えて、どういうアイデアを持って取り組んでいるのか、それにどういうサポートをしてあげたらより良く働けるかというのをわかっているのは、私だけです。
民間企業がどんな部分をサポートしてあげれば、どういう行政的な協力をすれば、民間企業がさらに経済活動を活発化させて、地域の経済を進行させ、そして雇用と税収増に繋がるか、いろんなアイデアが私にはあります。そのアイデアを実行する、実現するためにも、都民の有権者の皆さんのご理解が必要なんです。ご支援が必要なんです。
政党公認の候補者が、紆余曲折の末にようやく出てきたかと思えば、政党の推薦がほしい、あるいは、政党の統一候補として擁立してほしい。そんな人で行財政改革ができるでしょうか。私はたった1人でも、有権者の皆さまのご理解をいただきながら、たった1人でも志と使命感と、そして実行力、そしてさまざまな官民の豊かな経験をもとに、この東京都政をより良いものにしていく自信があります。
日本一、開かれた都政にするためには、たとえば、知事の交際費、知事の日常経費、これは1つのカードで決済して、そのカードの使用リストはいま民間のそういう技術を使ったら、クレジットカードの情報を使ったら、すべて公開できるんです。なぜそれをしないんでしょうか。いつ、知事がどんな用事で、どんな費用を使ったのかを、すぐその日に公開できるんです。私ならやります。それをしないのは、都合がわるい人たちがいるんですね。知事がそうしたら都議会もそうしなければならなくなります。それでいいんです。都民の皆さまの代表である議員なわけですから。
都民本位で、行政を改革していきます。新しいICTの技術を活用し、すでに民間にある情報インフラを活用して、技術インフラを活用して、行政を効率化し、世界で最も先進的な行政、東京の都政を実現していこうと考えております。この20年、30年間の東京の国際都市としての凋落ぶりは、目も当てられないくらいです。東南アジアの、たとえば中国の上海、シンガポール、この20~30年で急速に大きくなりました。一方東京は、10年の遅れ、20年の遅れが著しくなっております。
その東京の遅れを取り戻して、世界のメガシティとして、世界の、主要都市に伍して、さらに日本の良さを付加していける。そういう東京都政を実現しようではありませんか。幸い、東京には日本の歴史をずーっと、引き継がれてきた、皇室があり、江戸城があり、そして江戸の文化があり、日本全国の物産がこの東京に集まっております。全国の素晴らしい人材が集まっております。その人材がさらに活躍でき、豊かで、安定した生活ができるような、そういう、環境づくりをしていきます。
私は大学のころ、家庭事情もあって、東京の大学には通うことができませんでした。大学の4年間、アルバイトで自分の身を立てました。そういう経験からしても、子どもたちには家庭の事情にかかわりなく、学ぶ強い意志さえあれば、勉強してもらえるような、寄付型の奨学金制度や、教育バウチャーを、充実したいと思っております。次世代を育てる教育は、官が担うべき、役所が担うべき公共事業としては、最大の最重要な公共事業だと思っております。
道路をつくったり、あるいは公共施設をつくるような、ハードな公共事業は、額が大きい。しかし、教育の費用というのは、東京都の総予算からするとわずかなんです。14兆円に近い総予算のなかで、教育予算は、7700億円程度です。私はこれを少なくとも2割増やしてあげて、子どもたちによりよい教育環境を用意したいと思っております。東京の未来を担い、そして日本の将来を担っていく若い人たちが、すくすくと健康に、志高く育ってもらえるような環境づくりをする。
そのためにも、良い政治を実行する。いまの混乱した政治を立て直し、21世紀の東京、日本を背負っていける、立派な都政に戻していく。そういう責任が、政治家だけではなく、都民の皆さん、有権者の皆さんにあるんです。政治の主役は有権者です。都政の主役は都民の皆さんなんです。自治の主役である市民のみなさんが、主体的にこの政治に参加してください。
そのきっかけが、選挙なんです。選挙で、誰が立候補しているのか。そしてそれぞれがどんな理念と政策を持っているのか。しっかりと見定めてください。そして、選んでください。選んだ人間が、ちゃんと公約を実行したかどうか見極めてください。公約を実行できない、口だけの政治家は、蹴落としてください。そうしないと、いつまでたっても政党が幅をきかせて、政党に擁立された中身のない政治家が知事になるんです。そんな知事がなっても、役所で書かれた筋書き通りのことでしかできません。
私なら、全体が見えます。民間のことも、役所の中のこともわかっています。そういう経験豊かな現場のことを知っている人間が、経営にあたってこそ、この都政は立て直すことができると思います。豊かな財源のある自治体は、東京都や大阪、全国多くのところで、議会が好き放題しているんです。議会が既得権益化して、豊かな財源を持て余して。納税者は1円、2円の税金を収めるのに苦労しているのに、政治家は民間人の数倍の給料をもらっているわけです。そんな不均衡がありますでしょうか。
自治の主役は市民の皆さんなんです。われわれ政治家、特に知事や議員は、市民の皆さん、都民の皆さんから付託を受けた公僕なんです。都民の皆さんに全方位で一人ひとりに向き合うためには、政党の推薦、政党の所属の知事では無理なんです。私は信念として、無所属無党派、そして金をかけない。政治家を、選挙、金をかけない政策本位の政治を実践しております。知事が、特定の政党に所属したり、特定の政治活動を、政党下の政治活動をするようでは、公平な行政ができません。私は、無所属無党派を貫く、そのために組織力も資金力もありませんが、高い志と、強い使命感で、倫理観を持って、身奇麗な政治を実践してきました。
これからも、身奇麗な中川ちょうぞう、カネに綺麗な中川ちょうぞう。志高い、使命感に強い中川ちょうぞうを、これからも頑張っていきます。どうぞ、中川ちょうぞうを、みなさんのお力で、次の都知事にしてください。私の政策をよく見てください。私は、お金も組織もありません。したがって、選挙カーも、走らせません。参院選で17日間、皆さんはうるさい選挙カーの騒音に悩まされたでしょう。夏が暑いのに、窓も開けることもできなかった。そんなうんざりした選挙運動が、またこれから17日間続けさせてはいけません。
私は、選挙カーに頼らず、むしろSNS、ツイッターやフェイスブック等で、皆さんとの直接のやりとりを楽しみにしております。私の選挙ポスターにはすべて、私の携帯電話の番号とそして、メールアドレスを入れております。政策がすぐわかっていただけるように、QRコードも入れております。これでぜひ私にアクセスしてください。私が直接お答えします。皆さんの疑問に直接お答えしますので、ぜひ、私にアプローチしてください。
将来にツケを回さず、納税者一人あたり、1年に2万円の減税をします。……失礼しました、都民一人あたり、赤ん坊からおじいちゃんまで。4人家族であれば、8万円の減税をいたします。それは、将来にツケを回しての減税じゃありません。経営努力によって、経営効率を高めて、そのうえで減税するんです。
また、若い人たちや、政治に無関心だった方々が、投票に行ってもらえるように、投票してくださった人には、1万円差し上げます。1万円のクーポンを差し上げます。それを地域で使ってください。本来でしたら、投票に行かない人に、1万円でも2万円でも、ペナルティを与えたいんですが、それは手間から考えると残念ながら1万円ですけれども、クーポンで差し上げようという政策にしました。
税金を使わずに、江戸城の天守閣を復元します。これは東京オリンピックを控えて、東京がさらに世界から注目されております。日本の素晴らしい伝統や歴史、文化をアピールする意味でも、あるいは日本への観光インバウンドをさらに増やす意味でも、江戸城というのは、大きな観光資源にもなると思っております。日本の、東京の21世紀のレガシーになる。そういう江戸城の復元を、税金を使わずにやります。税金を使い、あるいは寄付金を募ってやる事業は誰でも出来るんです。私なら、公民連携という手法によって、民間の経済活動と抱き合わせで、この江戸城の復元が無料で税金を使わずにできるわけでございます。
私は信念として、完全な無所属無党派です。どの政党にも、属したことがありません。だからこそ、お金に綺麗な政治ができるわけです。いま、政党政治はお金に依存しています。政治資金規正法がザル法であり、政治家が倫理観が低い。そして、政党が、お金に依存する以上、政治とカネの問題はいつまでも起きるでしょう。私に限っては絶対に政治とカネの問題は起きません。それは全額、自分のささやかな貯金のなかで選挙資金をまかなっているからです。
私が、こういう改革に取り組むのも、今は亡き母が、東京の豊島区で在宅介護をしていた母が、亡くなる数日前に言ったことがあります。「もう自分の世話は、在宅介護の世話はいいから、これからは、あなたは世の中、人のために世のため人のため、そしてお国のために頑張りなさい」と言ってくれました。私がサラリーマン、安定したサラリーマン生活をやめて、自分をむなしくしてまで、公のために尽くそうとしているのは、母の言葉が原点なんです。
そして、減税にこだわるのは、行政の効率化にこだわるのは、松下幸之助の教えなんです。そして、全国のいろんな課題を抱えた、選挙に打って出て、私の政策本位の選挙を実践していくのは、これも松下幸之助の教えです。「中川くんは、他流試合を挑んで、一流一派の政治家になりなさい」と、そういう強いお言葉をいただきました。まさに宮本武蔵のような政治家になれと、指導を受けました。また私が、公民連携によって、行政を効率化しようという強い政策を持っているのも、これは今は昨年なくなった、塩爺の教えなんです。塩川正十郎の教え。
松下幸之助の教えを受けて、そして、母の願いを受けて、今回の都知事選に立候補しております。どうか私の熱い思い、純粋な気持ちをご理解いただきまして、私を都政に送ってください。都民の皆様の、ご期待に必ず応えます。私は、言ったことは必ず実行します。できないことは言いません。民間企業で、私が信用を積み上げてこられたのも、お客様と約束したことは必ず期日までに実行する、そして仕上げたことによって、お客様から評価され、感謝される。そういう信頼関係を、信頼感を作ってきたからなんです。
知事になっても、有権者、そして都民の皆様との信頼関係はずっと続けていきます。その証拠に、私は、これはサラリーマン時代から使ってきた携帯電話の番号です。この番号は、この15年間の政治活動、選挙に立候補してもこのメールアドレスと携帯電話の番号は一切変えておりません。いつも選挙のポスターに刷り込んでおります。逃げも隠れもしません。私がやっていることは間違いないと、信じているからなんです。
ぜひ、気迫の中川ちょうぞうをご理解ください。政党に守られた弱々しい候補者ではありません。私は、皆さんのご理解さえあれば、たった一人でも信念を貫ける人間です。都議会を正し、都政を正常化して、この東京が持てる可能性を最大限に引き出す。東京都の優秀な職員の能力を最大限に引き出して、日本を牽引し、世界を代表する東京にしていきたいと思っております。どうぞ、温かいご支援をお願いします。中川ちょうぞう、選挙期間頑張ります。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました!