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  • Photo by 【都知事選2016】せきくち安弘氏 街頭演説第一声 生中継 - 2016/07/14 14:55開始 - ニコニコ生放送

【都知事選2016】せきくち安弘候補 街頭演説第一声 書き起こし

  • ポリタス編集部
  • 2016年7月17日

7月14日に高尾山口駅で行われたせきくち安弘候補の街頭演説第一声の書き起こしです。

ニコニコ生放送:http://live.nicovideo.jp/watch/lv269531169#02:00


今回、都知事選に立候補いたしました、せきくち安弘でございます。第一声はですね、このように、高尾山の地です。よく高尾山に来て、山の空気を味わいに、通うことがあるんですが、今回、高尾山の地に第一声ということに、若干の意味があります。

このような、私の今回の選挙公約の公報ですね。タイトル、横田基地の返還を実現し、その跡地に、西東京を舞台に、国際最高会議場群に、と。これは2020年オリンピックまでに、世界平和と世界協調のためにという趣旨であります。

まぁ横田基地というのは沖縄と並んで、日本列島、日本の国の在日米軍による安全保障の要ですから、本来国政の問題でもあります。しかし、先の参議院選挙を受けまして、いちおうですね、改憲勢力が3分の2を確保したと。あとは、いかに各党、野党の良識を持って、憲法改定に理解のある野党議員を含めて、国民がですね、大多数8割、9割納得できる、憲法条文、憲法の理想的な考え方、そういった構想が成立すれば、実際に憲法改定が実現するわけです。改正という言葉は私は使いません。なぜならば改正という言葉を使いますと、現在の憲法は間違っている、正しくないということになりますから、あくまでも改定という表現ですね。

私のこのシャツ、見てください。長年、憲法を一歩前へ進める、それが私のライフワークであり、悲願でもありまして、2010年に参議院に初めて国政選挙に立候補したときから、こういう活動をしております。また、2、3年前からは本格的に憲法の勉強会を大小各地で実施しております。

今回なにゆえ都知事選かといいますと、この戦後のですね、東京、都政というのは、現在の日本国憲法、それに基づいた日米安保条約、また東西の冷戦下の西側の経済的安定、そういう経済圏のなかで日本は成長し、発展発展と今日まで来たわけです。しかし、やはり、時代とともに、この東京の発展のあり方をもう一度見なおして、そして新しい世界にとってすばらしい、誇れる東京、そういったものは、都市計画全体をですね、長期的なこれまでの歴史と、これからの未来の展望を考えながら、やっぱり行っていく必要があると。

ですから、その象徴といたしまして、この、日本が新しく生まれ変わる、それは新しい憲法によって、新しいビジョンを打ち立てると。それはもちろん、よく言われる戦争をするためではありません。そうではなくて、一国平和主義、一国民主主義から、世界平和主義、世界民主主義を打ち立てるための、まぁ私の造語ではありますが、地球議事堂を実現させることによって、核兵器と戦争のない世界、そして、人類が存続できる、そういう安定した基盤を樹立するために、世界中の国々で、その国民が選んだ代表が、常時一箇所に集まる、地球議事堂というものを、そういう場を、コミュニケーションの場を作る必要が絶対に必要だなぁと。それをですね、この横田基地返還、東京オリンピックまでに新しい憲法のもとで、そして、横田基地の返還の協定を結び、その跡地を中心に、西東京にこの世界の平和のセンター、平和の核となる、そういう東京を目指していこうと。これが、私の今回の都知事選に立候補した最も大きな動機でございます。

そして、もう1つはですね、大事なことは、この発展した東京を、今日、作ったわけですが、年々、年間3万人という自殺者、現在は2万5000人と言われていますが、隠れた、いわゆる未遂のそういう自殺、あるいはそれに基づく事故、怪我ですね。あるいは失踪や不明者、あるいは犯罪による社会的自殺、それによるさまざまな凶悪犯罪、事故、そういったものが発生しております。これは決して大東京、日本の中心、東京の姿としてはふさわしくありません。ですからぜひ、自殺のない社会、東京、首都、そういったものを任期の間にあらゆる施策を講じて、やっていきたいと。

そして、この冒頭申し上げましたが、東京の都市計画というのは、世界経済の1つの流れのなかで発展至上主義、マネーが優先、経済が優先、バランスシートが優先、そういうなかで、23区の中心部はどんどんどんどん、新しいオフィスビル、そしてタワーマンション、高層マンション、とどまることを知らない開発主義、それによって、23区東部、非常に住環境は悪化しております。京王線に乗ってね、世田谷とか西のほうに来ると、比較的緑も多いし、住環境も非常にゆとりがあります。しかし、東京23区東部は非常に息の詰まる、息苦しい、そういう都市の発展の結果となっているのじゃないかなと。

そしてその典型はですね、土のない生活。土のない子育て。私は狭い、やはり土のない家の周りにコンクリの上にプランタをおいてですね、花や樹を植えたり、あるいは米作りをしたり。実るんですよね、小さな発泡スチロールの僅かな土でも。今年は麦も実らせました。そして、バケツ1杯の土を地面においておきまして、ある日突然台所の食べかす、大根、みかんの皮、あるいはありとあらゆる生ごみ、それを土の中に混ぜまして、そしてバケツへ、スコップでかき混ぜたんですね。2、3回はなんとかなるだろうと。ところがですね、驚くなかれ、1年間、1度も生ごみとして捨てたことはありません。土は、ことごとくすべて分解してしまうんですね。これには驚きました。だから、人間は本来的に土とともに生きる。そういう土を忘れた生活。土を忘れた都市。土を忘れた文明。土を忘れた国は衰退し、いつか衰亡し、そして人が住めなくなる、そういう結果を招くのではないかと思いました。

ですから、この非常に偏った都市計画、都市開発、それを固定投資をより首都の近郊に分散して調和の取れた東京都市計画を再検討します。そのことによって、さまざまなアイデア、政策が浮かんできますが、ここで1つ1つ申し上げられませんが、それもやはり自殺のない都市、自殺のない社会を作るために、非常に有効な手段と政策となると思います。

そして、3つ目に、私は地方自治の改革ということを実行していきたいと思うんですね。これは今回、舛添さんがああいうかたちで辞職をいたしました。しかし、本来、都民があれだけの大騒ぎをした前回の都知事選挙で選んだ、一応、代表なんです。ですから、その都知事を辞めさせる、あるいは続行させる、これは都民の意思の結果でなければいけないんです。今回の一連の流れを見ますと、マスコミが徹底的にその流れを主導して、そして議会がそれに乗って、舛添知事が辞職をせざるを得ない状況に追い込まれ、そして、今回の都知事選となりました。

議会を解散して、自分の信を問うということまでなさりませんでしたが、本来、戦後地方自治法が新しく改正され、日本で唯一の直接選挙の典型的なこの首長の地位、こういったものは、アメリカの大統領であれば、多少のスキャンダル、こういったものを物ともせずですね、任期中、その任務を全うします。また、それにふさわしくない場合は、任期の途中で下院の半数の改選があるという手段があるように、日本でもやはり議会の過半数の提案によって、任期の途中で都民に都知事の、首長の信任を問うという方法もあるわけですね。また、途中で都知事を辞めた場合も、あらかじめ有能な副知事を最低1人、いまは複数ですが、任命して、仮に辞職した場合は、残りの任期をその副知事が務めるとか、そういった本当の民主主義を担保できる、そういう制度、あるいは法改正、そういったものも必要だと思っております。

現在、直接選挙で唯一選ばれるこの首長、地方自治の首長がですね、形骸化してあまり働いていないのではないかと、そういう気がするんですね。これは議会の姿を見ますとね、よくわかるんですね。1つか2つの例外を除いて、ほとんど私が見聞した議会の姿は、議員が質問する、その正面は誰かというと、同じ議員なんですね。これ逆で、本末転倒なんですね。議員さんは、執行、いわゆる市政側あるいは都政側の執政側に行政側に向かって、質問をし、意見を戦わせなければいけないんですが、逆なんですね。これを見てもわかりますように、議会そのものも、しかも、首長という直接選挙で選ばれた、そういう地位にある自治体の長も、形骸化して、官僚や役所のそういうエキスパートの、そういうプランニング、そういうお膳立ての上に乗っている。そういう面が強いのではないかと、私は非常に危惧をしております。ですから身近なところから、政治を変える。日本を変えていく。それは都政の自治のやり方から、見直しをしていく。

選挙の、今回改革も提案しております。東京選挙区、この選挙の方法も、まじめにやる、そういう人が主張して選挙に出られるように、さまざまな陳情の具体的項目を知事宛――新知事ですから、私がなった場合は私が受け取るわけですが、あるいは都議会議長、そして、今回選挙長にも宛てて陳情を渡しました。

最後になりますが、私は政治家としては戦後、私の知るところでは田中角栄さん、この方がね、一番私は大好きですね。何といっても、人間らしいというか、正直な方であるといいますか。自分の欠点は欠点で隠そうとしない。人間は神様ではありませんからね。間違いもあれば、欠点もあるし、また届かぬ力不足もあります。しかし、欠点はあっても、みな同じように欠点や短所はあるんです。しかし、それを倍も10倍も100倍も上回る人のために尽くす、人のために役立つ、社会のために、国のために、あるいは世界のために尽くす。だからこそ、地位や、あるいは政治家という貴重なそういう地位も与えられると思うんですね。田中角栄氏は、学歴もないながら、その政治家としての使命、いわゆる評論家や文筆家ではありませんから、政治家は実行して行動して結果を残すことです。戦後、日本の発展にとって、この結果を残す、その最大の功績、実行をした人は、私は田中角栄であると、評価しております。人間いろいろ批判される面もあるでしょうが、要はその政治家が何をなして、何を残したか。そういうことを、評価すべきであると思います。

今回の選挙は、ぜひとも、知名度、そして経歴、あるいは政党で選んでは欲しくない。唯一、政策とその政策を全うする、やる気。そこで判断をしていただきたいと思います。

最後に、しがらみ、癒着のない政治の素人、しかし、世界に向かって夢はでっかく、最初の一歩は襟を正して堅実に、と。公報の一番最後のところには副知事候補として、何名かお名前を挙げさせていただいております。まだ打診も交渉もしておりませんが、私は、それほど頭のいい人間でもありません、エキスパートでもありません。ですから、有能な人をいかに最大限能力を発揮して、そして活躍していただいて、私がこの念願した3つの課題、東京を世界に誇れる真にすばらしい都市を作る、そして自殺のない、住みよい、人の命を暖かく育めるそういう東京、そして、日本のすべての自治体の模範となる東京都政を実現する。この3つのために、有能な人にそれぞれ最大限、力を発揮していただきたいと思って、こう、名前を掲げました。まだこの他にもたくさん、そういう有能な方がいると思われます。

これから私はですね、高尾山に登りまして、そして、必勝祈願をしてまいります。以前は、お財布にお賽銭を入れ忘れまして、ケチったもんですから、あんまり票が集まらなかったんですが、今回はがんばります!

ぜひみなさんも、実りある山の空気を吸って、心の栄養を蓄えて自分自身のバランスを常に取り戻して、安定するように心がけてください。以上で、私の、あまりおもしろくもない話かもしれませんが、終わります。よろしくご支援のほど、おねがいいたします。

著者プロフィール

ポリタス編集部
ぽりたすへんしゅうぶ

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