《都内・某宗教施設》
えー、それでは。
今回の総括という事で、守護霊へのインタビューを始めます………
(スゥ~ッ)……ドロンジョです。
あ、間違えました。
え〜希望の党党首であるところの小池都知事の〜守護霊を招霊いたします。
(スゥ~ッ)……小池です。
Photo by Basheer Tome (CC BY 2.0)
いやー、結果はみなさんご存知の通りなわけですけども……正直、今回しくじりましたわ。もうちょい風まかせでイケると思ってたんすよ。モリ・カケ問題を筆頭に自民党もグダグダだし、緑色で席捲できるんじゃないかと。実は都知事選で石原慎太郎に「年増の厚化粧」呼ばわりされた時、これは天佑だと思ったんすわ。同情票を集められる、女性を中心に支持を伸ばせると。実際、あの時は石田ゆり子・吉高由里子と並び称される日本三大ユリコになってたはずで、今回もこの勢いでイケるぞと。ユリコカイの、いや、ユリコ界の頂点までイケるぞと。
それが、あれよあれよと言う間に、週刊誌に「緑のたぬき」と書かれるほどになってしまうのだから、栄枯盛衰とは本当に恐ろしいものです。やっぱ「排除します」が良くなかったか。あの発言は我ながら、「マダム・スシ」以来のドンすべりを感じました。いつしか、小池は誤魔化そうとするときカタカナ言葉を使うと見抜かれてしまったり。
ただ、政治がスポイルされる原因は、トップのアカウンタビリティ不足と同時にアジェンダのダイバーシティ不足ですから、私はバラエティに富むオピニオンのアウフヘーベンをはかり、新党へのコミットメントを問うべくアクティブリスニングしたわけで、デューデリジェンスの観点からのディスリスペクトはアンフェアだと考えています。大ブタダブルマシマシアブラカラメ。
Photo by Takeshi Kiriya (CC BY 2.0)
で、なんか風当たりが良くないから目玉政策も必要だってことで「ユリノミクス」を打ち出したんですが、Web上で「花粉症ゼロ」「満員電車ゼロ」などの目標が現実味を欠いているとネタにされる始末。何が悪いっつーんだよ、花粉症のヤツを全員銃殺して全ての鉄道をなくせば即座に達成できるだろ。JR北海道みたいにどんどん廃線にして、電車自体が無くなれば満員電車もクソもねえわ。
だいたい、急造政党が語呂合わせで「12のゼロ」と打ち出しただけなんだから、おおむね「交通事故ゼロ」ぐらいの目標にすぎなくて、なんならカロリーゼロ・糖分ゼロとか、その辺をアウフヘーベンしといた方がマシだったわ。
それにしても今回は、新党周辺の男どものダメっぷりが目立ちましたわ。おときたは都ファから逃げやがるし、若狭も今ひとつ活躍しねえし。
Photo by Tranpan23 (CC BY 2.0)
最終的に何もなかったものの出馬の噂が流れた男に至っては「私は出馬しません」だけでいいのに「鳩山家が10億円を」とか、なに余計なこと吹いてんだか理解できねえ。「ありがとう。それこそ俺たちが一番知りたかったことだよ」と感謝されるとでも思ってんすかね? そんな事だから、どんどん食いだおれ人形みたいなツラになってくるんだ。
使えねぇ、男ども、使えねー……。
一方、女性有権者を中心に、小池支持基盤には「初の女性都知事を」という理由で支持した人が結構いるはずで、その勢いで「初の女性総理を」というステージに行けるんじゃないかと思ってたんですが、女性有権者の反応も思ったより冷淡。これは女性政治家全体に対しての不信と言うか、「不倫発覚、SPEED辞任へ」などと騒がれた今井絵里子議員を中心に、スキャンダルが相次いだからだと思うんです。
Photo by City Foodsters (CC BY 2.0)
不祥事なんか男もしょっちゅうあるんだけど。女性議員の場合、「家庭を大事にする妻としての声、母としての意見を国会に届けよう」みたいなブランディングで票を集めたりするから、そのイメージが崩壊しちゃうと、政策論争以前の大ダメージになるんですな。わかってんのか、このハゲーーーェェッ!
あ、「記録廃棄しちゃったからわかりません」と言い逃れして怒られた防衛大臣とか、魚市場や運動場すらロクに造れない都知事とか、その辺の問題もありましたけど、私は自分に損になる事には言及しないタイプですので、その辺は、まあ…。
Photo by chia ying Yang (CC BY 2.0)
さて、問題は、これからですわ。
うぬども、まさか1回の選挙ごときで全てが決まるとは思ってなかろうな? もともと過半数は無理だろうと踏んでいたし、その辺は想定通りです。自民が単独過半数を割っていれば最もやりやすかったけど、改憲勢力が4分の3以下ならば、大連立もしくは改憲への賛否をエサに「緑のたぬき」が安倍ちゃんを手玉に取る事も出来るんだぜ……? 都政は引き続き私の支配下にあり、希望の党は自民党内の大派閥に匹敵する勢力。石破さん、ここはひとつ、どうでしょう?あなたも、いつまでも党内で浪人しているつもりはないでしょう?
え……? 総理のイスより電車の運転席に座りたい? それじゃ、前原と一緒じゃないですか!鉄オタ、使えねーーー!
じゃ、枝野さん。どうでしょう、旧民主党の再結集ということでひとつ、希望の党とハーモニーを……え?「僕は不協和音を恐れたりしない」? うぉー、ドルオタも使えねーー!
なんで、男どもは、こう空気読めない奴ばかりなんだ!
ってなわけで、実は割と政策も近い「唯一の女性党首」と組んで、「希望実現党」を作ったりするんじゃないかと思ってんだけど、その辺どうですか千眼美子さん。
……と、適当に書きなぐったわけですが、開票速報より台風速報の方がぜんぜん気になってだな。今回の選挙の茶番ぶりを考えると、素直に盛り上がれなかったというか、ホントにクソだなと。災害列島なんで、これからも選挙と台風がカチ合うという意味での国難など、ままあると思われるが、
皆さん、水田の様子が気になっても、台風の中、様子を見に行ったりしちゃいけませんよ。危険ですから。
政治家の皆さん、票田の様子が気になるでしょうから、台風の中、様子を見に行った方が良いですよ。危険ですから。
選挙がクソだろうと政治がゴミだろうと、我らの人生は続く。
腐るな、国民。今回の選挙は本当にクソだったなと唾を吐きながら、少しはマシな明日を作っていこう。以上!
Photo by Nori Norisa (CC BY 2.0)