2019年7月8日にNHKで放送されたオリーブの木の参議院比例代表選出議員選挙の政見放送の書き起こしです。
オリーブの木の政見放送です。これからお話いただくのは、名簿登載者の方々です。司会は、オリーブの木幹事長・西尾憲一さんです。
西尾:政党連合オリーブの木幹事長で平和の党代表、西尾憲一です。なぜオリーブの木なのか、世論調査で、与党も野党も期待できないという声が5割から6割もあること、大企業や業界団体の支援を受けた政党、大労組や公務員労組の支援を受けた政党では、本当に国民のためになる政策を打ち出すことができないからです。
オリーブの木は5つの共通政策に賛同する緩やかな連合体で、この度政治団体2名、市民団体1、個人1名の4名が比例に立候補いたしました。まずはじめに代表の黒川敦彦さんです。
黒川:オリーブの木代表、黒川敦彦でございます。働いても働いても豊かにならない、そういう空気が日本中に蔓延しているように思います。その理由ははっきりしています。戦後70年も経ったのにいまだ日本はアメリカの言いなりで、日本はアメリカの植民地のような状態になってしまっています。日本は米国債を世界で一番保有している国の一つですが、この米国債を実質的に売ることができません。つまりそれは、日本国民のお金をアメリカにプレゼントしているということなんです。
米国債の問題だけではありません。ゆうちょ銀行の貯金のうち約100兆円、年金基金の63兆円もが、米国債やアメリカの金融商品を買うことに使われています。これは本来、日本国の中で回っていくべきお金、つまり日本国民のために使われるべきお金が海外に流出しているんですから、国民は貧しくなってしまいます。
アメリカにはウォール街というところがあります。ウォール街を牛耳っているのは、国際金融資本と言われるような人たちです。彼らは、私たちが信じられないような多額の資金を運用する金融財閥です。具体的には、ロスチャイルド、モルガン、ロックフェラー、この3つの金融財閥はアメリカの中央銀行FRBの設立に関与したと言われています。
世界の基軸通貨はドルです。そのドルを発行しているのはアメリカの中央銀行FRBです。そのFRBは民間銀行であって、その株主は公開されていません。それはつまり、私たちが何気なく使っているお金というものが、いかに不透明に運営されているかということなんです。アメリカが豊かなのは、米国ドルを刷りまくって世界中に配っているからなんです。
今の日本の政治家は、自民党も野党も、アメリカに対しておかしいことはおかしいと言ってこれませんでした。だから私たちオリーブの木は立ち上がりました。アメリカとケンカがしたいっていうことじゃないんです。アメリカ国民のためにも日本国民のためにも全くなっていない、マネーゲームに狂う国際金融資本の暴走を止めたいということなんです。私たちの言葉に興味を持ってくださいましたら、ぜひYouTubeのピープルパワーTVを検索していただいて、動画を見てください。私たちの生活が苦しいのは、アメリカとそのアメリカを後ろ側から牛耳っている国際金融資本たちが、庶民の生活なんて1ミリもかえりみず、自分たちの好きなように政治や経済を回しているからなんです。その現状を、本当に変えたいと思っています。
私たちオリーブの木が掲げる政策の中で特徴的なものの一つ、ベーシックインカムという政策があります。このベーシックインカムという政策は、マネーゲームに投じられているお金を、毎月3万円から5万円の国民に配るベーシックインカムという形で、実体経済に回していくことで経済全体を豊かにしていこうという取り組みです。
オリーブの木は若い政党です。そしていろんな個人、市民団体、政党が参加して作った連合体です。だからこそ党内を透明に運営していこうと思っております。党内民主を徹底化する、これがとても大事なことだと思いますし、直接民主制、デジタルデモクラシー、そういう言葉が世界中で注目されています。今ITを使えば、日本全国に住んでいる人たちが簡単に自分の意思決定やこういう政治をしてもらいたい、そういう声を届けていくことができます。
私たちオリーブの木は、皆さんの声を受けて皆さんと一緒に育っていきたい、そういう政党でございます。私たちと一緒に、日本を変える取り組みに参加してほしいんです。どうかよろしくお願い致します。
西尾:次は、常任幹事総務会長の天木直人さんです。
天木:このたびオリーブの木から全国比例区に立候補しました天木直人、元外交官です。今から16年ほど前、私はイラク戦争に反対をして特命全権大使の職を棒に振った、忖度できない失格外交官です。しかし、私の平和外交にかける情熱は誰にも負けません。今こそ、その経験をオリーブの木のために生かしたい、そう思って立候補しました。私がオリーブの木に心から賛同したのは、その公約に対米自立を全面的に掲げたことです、このような政党を私は見たことがありません。しかし皆さん、まさしく対米自立こそ、今の日本の政治に求められていることなんです。
私にとっての対米自立は、日米安保体制から決別し、中国、韓国、北朝鮮、アジアと国々との共存共栄に外交のかじを切る、これです。実際のところ戦後最大の一貫した大きな政治テーマは、この日米安保条約でいくのか、あるいは全世界に共存、共栄で友好関係を結ぶのか。この選択でした。いつのまにかこの議論は政治の中から消え、そして冷戦が終わって30年も経つのに、逆に時代が逆行するかのように、アメリカとの軍事協力関係がどんどんと強化されていっています。そして、そのことに対して政治の場で一切の議論がなくなりました。
今こそ、政治がこの問題を全面的に取り上げる時だと私は思っています。おりしもアメリカにトランプ大統領が登場しアメリカ一国主義を掲げ、そして世界を分断と対立の中に放り込みました。このままトランプ、安倍政権友好関係が続いて、日本がいいのか。それともここで日本は踏ん張って、元の自立した友好的世界に尊敬される国に取り戻すのか、まさに正念場です。私は今度の参議院選挙は、最大のテーマはこの日本の外交安全保障政策だと思っています。そのことをまさしく提起してくれたこのオリーブの木を、私は何としてでも国政に送り込みたい、そう思って私の全力を掲げたいと思っています。
西尾:最後は女性局長の若林亜紀さんです。
若林:こんにちは。若林亜紀です。皆様、年金のこと心配ですか? 私は皆様の年金を守る年金ビーナスになります。どうやって守るか、これからお話しいたします。
私は大学を出てOLをしたあと、25歳のとき公務員に転職しました。国の労働問題の研究所です。そこでお役所の実態にびっくりしました。まず、朝来ない。毎朝全員遅刻。昼休みを3時間も取り、1日で働く時間はわずか10分くらいでした。トップは厚生労働省からの天下り、60代のおじいちゃんでしたが、毎月税金で海外旅行。しかも飛行機はファーストクラス。ホテルは5つ星ホテルのスイートルーム。お気に入りの女性職員を連れて、観光、グルメ、ショッピング。7年の在任中に世界80カ国を税金で回り、旅費総額は3億円になりました。もちろん、世の中には真面目に働いている公務員もいます。でも、真面目にやると叱られる。
皆様覚えていますか。去年国会で働き方改革法が通りましたが、その際、厚生労働省がデータを改ざんしていたことがバレました。実は、その元になる研究をしていたのが、私の言った労働政策研究研修機構です。真面目に研究すると、お役人や政治家に都合の悪いデータが出てきてしまう。で、改ざんを求められる。するとまじめな職員は辞めていきました。残った職員は遊ぶようになる。私も、真面目に働いて怒られたりしながら10年働き、悩んだ末、この実態を週刊誌に内部告発しました。そしてジャーナリストになり税金無駄遣いの取材を続けています。本を10冊書きました。その結果良いことがありました。公務員はそれまで年3回ボーナスがあったのが、2回に減りました。それから天下りの給料も減りました。
自民党はこの秋、消費税を上げるそうです。若林亜紀は反対です。お役所にはまだたくさん無駄があります。このままでは、無駄遣いを続けていては、私たちの年金も消えてなくなってしまいます。私の公約は、お役所の無駄遣いをなくして、皆様の税金と年金を守ること。年金の守護神、年金のビーナスになります。参院比例代表はぜひオリーブの木、若林亜紀と書いてください。
次に、テーマソングを歌います。
オリーブさらさら
年金守る
役人様困るけど
国民笑顔
ちょっとつたない歌になりましたけど、失礼致しました。
本当に、お役所にはたくさん無駄遣いがあります。実は、私のいたような天下り団体に使われるお金は、国費は年間12兆円です。それは消費税約7%分になります。つまり、年金のためではない、公務員の無駄を守るために消費税があるようなものなのです。増税反対、オリーブの木をどうぞよろしくお願い致します。
続いて、候補者・小川まなぶさんと、オリーブの木幹事長・西尾憲一さんのお話です。
西尾:今多くの子供たちが、単身女性が、母子家庭が、そして高齢者世帯が貧困に苦しんでいるというのに、一部の富める者と公務員だけがぬくぬくと暮らす、そんな社会で良いのでしょうか。皆さん、政治の使命とは何か。国を守り治安を維持することだけではありません。すべての人に、すべての人に人間らしい生活を保障するところにあります。一人でも多くの方に幸せになっていただくために、政治があります。
かつての自民党は富の再分配を心がけ、1億総中流時代を実現致しました。それに反していまは、公務員の給与は民間のなんと1.6倍。正社員と比べても1.4倍という、恐ろしいまでの官民格差社会になっています。公務員を増やすという新党がありますが、問題です。また、正社員と非正規の格差も2倍もあります。格差を是正し、誰もがのびのびと暮らせる公平な社会を実現すべきと思います。小川まなぶ候補は、どういった政策をおもちですか。
小川:比例区に立候補しました千葉県船橋市の小川まなぶと申します。まず経済格差の是正、およびベーシックインカムの導入にあります。かつて、日本の社会では一億総中流の時代でした。が、小泉の内閣の規制緩和により、国民の所得の格差が拡大し、4割の非正規労働者を生み、若者は結婚もできず、少子高齢化の一因となっております。まずは経済格差の是正が必要と思います。
また、最近年金の2000万円不足問題が話題になっております。憲法25条では、日本国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有すると規定しております。ベーシックインカムにより、オリーブの木は全ての国民に最低限度の生活を保障します。ふたつ目の政策としては対米自立があります。平和の党は平和を愛し、戦争を起こさない、巻き込まれない社会を維持します。どうかオリーブの木をよろしくお願い申し上げます。
オリーブの木の政見放送でした。